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2017.12.05 07:30

「シリコンバレーのノーベル賞」に京大教授、ザッカーバーグら祝福

12月3日に行われた授賞式 (Photo by Steve Jennings/Getty Images for Breakthrough Prize)

12月3日に行われた授賞式 (Photo by Steve Jennings/Getty Images for Breakthrough Prize)

シリコンバレーのノーベル賞と呼ばれる、優れた科学研究を称える賞「ブレークスルー賞」の授賞式が12月3日、米国NASAのエイムズ研究センターで開催された。

ブレークスルー賞はフェイスブックのマーク・ザッカーバーグやグーグルのセルゲイ・ブリンといったテック業界の大物らが結集して設立した財団が運営。2013年以来、科学分野で優れた業績を残した研究者を讃えている。6回目となる今年も世界トップの生命科学者や物理学者、数学者らに合計で2100万ドル(約24億円)の賞金が授与された。

会場にはテック業界からも多数の大物が参加。ユーチューブCEOのスーザン・ウォシッキーや、エアビーアンドビー共同創業者のジョー・ゲビア、インスタグラム共同創業者のケビン・シストロムらの姿もあった。

また、中国テンセントの共同創業者で会長のポニー・マーも今年からブレークスルー賞の後援者に加わった。マーは声明で次のように述べた。「基礎科学はテクノロジーの進化の源泉だ。ブレークスルー賞は世界の研究者らをつなぐ役割を果たし、西洋と東洋の相互理解の促進を促す。物理学や生命科学、数学といった分野のトップレベルの才能が集い、国際的な交流を深めていく」

受賞者らには各300万ドル(約3億4000万円)が7名に授与された。5名が生命科学分野、1名が基礎物理学、さらに1名が数学分野となっている。

今年は日本の京都大学の森和俊教授が生命科学分野で選出された。森教授は米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のピーター・ウォルター教授とともに今回の賞を受賞。タンパク質の異常に対する細胞の反応を解明した研究が評価された。

ブレークスルー賞は日本人では過去に、ノーベル賞受賞者の山中伸弥・京都大教授、大隅良典・東京工業大栄誉教授らが受賞している。

編集=上田裕資

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