このニュースを報じたのは、信頼性に定評のある韓国の「ETNews」だ。まず1つ目の情報は、ディスプレイに埋め込み型の指紋センサーが搭載されないというものだ。これは製品リリースまでに量産体制が整わないというのが理由のようだ。
指紋認証センサーは、「Galaxy S8」と同様に端末の背面に搭載されるという。現在のように指が届きにくい場所に設置しないことを期待したい。もともと、サムスンは「Galaxy S8」にディスプレイ埋め込み型指紋センサーを搭載する予定だった。それが「Galaxy Note 8」に間に合わなかったばかりでなく、Galaxy S9でも未搭載となれば、多くのファンを失望させることになるだろう。
サムスンはディスプレイ埋め込み型指紋センサーの特許を取得して以来、長らく製品化に取り組んできており、この先の「Galaxy Note 9」には搭載されることを期待したい。
2つ目のニュースは、Galaxy S9にはiPhone Xの「Face ID」に匹敵する顔認証機能が搭載されず、フロントカメラによる虹彩認証と顔認証を継承するというものだ。指紋認証も引き続き搭載されるため、サムスンファンが失望するか否かは不明だ。
ETNewsは前向きなニュースも報じている。それによると、Galaxy S9のリリースは通常のタイミングよりも早まり、1月から量産が開始されるという。
ディスプレイ埋め込み型指紋センサーや、iPhone X並みの顔認証機能が搭載されれば、Galaxy S9の強力な武器になったことは間違いないが、搭載されないからといって購入者が激減することは考えにくい。
サムスンは来年、「Galaxy S9」と「Galaxy S9 Plus」に加えて「Galaxy S9 mini」をリリースする予定だ。さらに折りたたみ可能な「Galaxy X」や、卓越した機能を備えたミッドレンジ製品がリリースされれば、2018年もサムスンにとって当たり年になる可能性は高い。