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2017.11.30 16:45

住宅価格が最も高い米国の地区、上位はカリフォルニア州に集中

Victor Maschek / shutterstock.com

米カリフォルニア州アサートンで売りに出されている住宅のうち、最も高額の物件は現在、面積約1160平方メートルの新築の大邸宅だ。売却希望価格は2280万ドル(約25億4200万円)。もう少し手頃な価格の物件を探しているという人には、シリコンバレーにあるこの郵便番号「94027」の地区は向いていないかもしれない。

フォーブスは11月28日、住宅価格が高い郵便番号(地区)のランキングを発表した。今年1位になったのは、10月中に売りに出されていた27戸の中間価格が968万6154ドル(約10億8000万円)だったアサートン。この地区では、最も安い物件でも278万9000ドル(3億1100万円)となっている。また、アサートンは2013~15年のランキングでもトップだった(昨年は3位)。

フォーブスがランキングの作成にあたり協力を得た調査会社アルトス・リサーチの最高経営責任者(CEO)によれば、アサートンはシリコンバレーの中でも最も高額物件が多く、建てられているのは最高級の中でもさらに「超」が付く物件ばかりだという。アサートンに隣接するロス・アルトス・ヒルズ(94022)もまた、中間価格で3位となっている。

ベイエリアでは住宅が供給不足である一方、テクノロジー産業に従事する高収入の労働者たちによる需要の伸びはとどまる気配を見せておらず、ランキングの4位と5位にはパロ・アルト(94301)とロス(94957)が入った。

そのほか、ロサンゼルスのビバリーヒルズ(90210)が8位だったことから、ランキングの上位10地区はカリフォルニア州の「郵便番号」が半数を占める結果となった。昨年1位のフロリダ州のパームビーチに面したマナラパン(33462)は、今回は2位だった。

また、今回のリストではニューヨーク市の地区が順位を下げている。昨年はトップ10に5地区が名を連ねたが、アッパー・イースト・サイド(10065)が9位、トライベッカ(10013)が10位に入ったのみだった。マンハッタン周辺はいずれの地区も、中間価格が昨年と比べ低下している。
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編集=木内涼子

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