スペースの問題
アムステルダムの大きな欠点は、スペースだ。運河沿いに並ぶ築400年以上の家々は美しいながらも非常に小さく、景観の良い街中にはこれ以上建築スペースが残っていない。同市は現在、土地の埋め立てや旧軍施設、中心部から移転する企業の産業用ビルなどの改装に加え、アムステルダム近郊都市まで圏内に加えた「アムステルダム首都圏」という言葉をマーケティング戦略の一環として使っている。
アムステルダムのリーダーたちは、同市が17世紀から長きにわたり繁栄を維持し、国民が協力してきたことに良く言及する。コックは、アムステルダムが1275年から存在していることを指摘し「この街は、700年以上も経済的安定を保ってきた。これはまぐれではない」と語った。