就職に有利な世界の大学ランキング

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卒業後の就職に有利な大学がどこか、考えたことはあるだろうか? その答えとなるかもしれないランキングが先月、英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)によって発表された。

この「世界大学雇用可能性ランキング」は、人事コンサルティング会社のエマージング(Emerging)が考案したもので、トップ企業のリクルーターらが選ぶ、生徒の就職指導に優れた大学を順位付けしている。トップ5校は以下のとおりだ。

1位 カリフォルニア工科大学

所在地:米カリフォルニア州パサデナ
THE誌世界大学ランキングの順位:3位
THE誌による総合点:93.0
卒業10年後の平均給与:7万6000ドル(約840万円)

THE誌によると、カリフォルニア工科大学の卒業生と教職員はノーベル賞を35回、フィールズ賞を1回、チューリング賞を6回、米国の国家科学賞または国家技術賞を71回受賞。同校は米空軍の主任科学者も4人輩出している。

2位 ハーバード大学

所在地:米マサチューセッツ州ケンブリッジ
THE誌世界大学ランキングの順位:6位
THE誌による総合点:91.8
卒業10年後の平均給与:9万1000ドル(約1010万円)

ハーバード大学関係者には、ノーベル賞受賞者が45人以上、国家元首が30人以上、ピュリツァー賞受賞者が48人いる。同校は、12の学位授与課程に加え、ラドクリフ高等研究所や2つの劇場、5つの美術館・博物館を有する。また、世界最大の学術図書館があり、2040万点の書物、18万点の定期刊行物、約4億点の写本、1000万点の写真を収蔵している。

3位 コロンビア大学

所在地:米ニューヨーク
THE誌世界大学ランキングの順位:14位
THE誌による総合点:86.0
卒業10年後の平均給与:7万4000ドル(約820万円)

1754年に創設されたコロンビア大学は、ニューヨーク市では最古、米国では5番目に古い高等教育機関だ。卒業生には、米国独立に大きく寄与した「建国の父」が5人、米連邦最高裁判所の判事が10人、ノーベル賞受賞者96人、存命中のビリオネア(資産10億ドル以上の富豪)が20人、ピュリツァー賞受賞者が123人いる。

4位 マサチューセッツ工科大学

所在地:米マサチューセッツ州ケンブリッジ
THE誌世界大学ランキングの順位:5位
THE誌による総合点:92.5
卒業10年後の平均給与:9万ドル(約1000万円)

マサチューセッツ工科大学はこれまで、ノーベル賞受賞者85人、国家科学賞受賞者58人、国家技術賞受賞者29人、マッカーサー・フェロー45人を輩出。同校によると、存命中の卒業生が立ち上げ、今も存続している企業は3万社あり、460万人の雇用と約1兆9000億ドル(約211兆円)の年間収益を生み出してきた。

5位 ケンブリッジ大学

所在地:英ケンブリッジ
THE誌世界大学ランキングの順位:2位
THE誌による総合点:93.2
卒業10年後の平均給与:不明

1209年創立のケンブリッジ大学は、31の独立したカレッジに分かれており、学生たちは少人数制の授業を受ける。1万8000人以上の学生のうち、4000人近くが留学生で、出身国は120か国以上に上る。92人の大学関係者が、ノーベル賞の全部門で受賞している。

編集=遠藤宗生

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