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アマゾンCEO ジェフ・ベゾス(Photo by Spencer Platt/Getty Images)

数年前、とあるCEOと話していた時のこと。彼は、自身のチームに対し、理想とする会社の将来像に深い関心を向けるよう促すべきかどうか迷っていた。

彼は「この産業の将来について、財務目標の設定以上の計画を立てられるほどの知識が、果たして自分たちにあるのか自信がない」と語った。私は、彼の考えに同意できないことを細かに説明。その後、彼のチームと協力し、会社のビジョンや戦略を明確に定義する手助けをし、結果としてそれが役に立った。

しかし私はここ数年の間、多くの経営者たちから同じような質問を受けた。「変化の激しいこの時代に、どうやって自分たちのビジネスの将来像や、あるべき姿を描けばいいのか? ただチャンスを待つべきではないのか? ベストを尽くして突き進み、大きな転機が明確に見えた時点で方向転換すればいいのでは?」

私の答えは“No”だ。

ここ最近、実に多くの企業が大きな方向転換を図っている。業界の変化とされるものに過敏に反応して、組織、目標、市場ターゲット、商品やサービスを変えると、数か月後、あるいは数週間後には次の“大きな転機”が訪れる。コロコロ変わる企業の方針は、当事者たちを疲弊させ、その効果もほとんどない。

では、変化の激しいこの時代、企業はどうすればうまく前進できるのか? 確実なものなど何もないように思える状況の下、どうすれば実現可能な目標を設定できるのだろうか?

私のビジネスパートナーが最近、アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOが口にした素晴らしい言葉を教えてくれたので、以下に引用する。

「『今後10年の間に、どのような変化があるでしょうか?』と問われることが実に多い。とても興味深いものの、至極ありふれた質問だ。一方で、『今後10年で変わらないものは何でしょう?』と聞かれることはほとんどない。こちらの質問の方がより重要だ。なぜなら、ビジネス戦略は時を経ても揺るがないものに基づいて構築できるからだ」

「その通り!」と私は思った。私たちは「全てが変化している」と心配するあまり、多くのことは変わらないという事実を忘れがちだ。アマゾンをひとつのビジネスとして見た時、ベゾスがこの自分自身の言葉に沿って素晴らしい成果を上げたことがわかるだろう。

編集=遠藤宗生

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