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Nate Derrick / shutterstock.com

テロ事件は毎年、世界経済に多大な影響を及ぼしている。国際的シンクタンクの経済平和研究所(IEP)が発表した「世界テロリズム指数(Global Terrorism Index)」によると、テロ事件による経済的影響は2016年、2年連続で前年より縮小した。だが、損失額は前年比7%減を記録してもなお、約840億ドル(約9兆3300億円)という恐ろしい金額に上っている。

2001年の9.11米同時多発テロ以降、テロによる経済損失は03年までは減少したものの、その後は増加傾向が続き、07年には410億ドルとなった。増加の主な原因は、イラク戦争だった。12年以降に再び大幅に損失額が増えたのは、過激派組織イスラム国(IS)の台頭によるものだ。14年には最も多い1040億ドルに達した。

テロ攻撃による経済損失が特に多くなるのは、紛争が起きている国だ。そうした国は大半が、中東と北アフリカ、サハラ以南アフリカ、南アジアの各地域に集中している。2016年に経済に最も深刻な影響を受けたのはイラクで、国内総生産(GDP)の24%に相当する金額を失った。次いで損失額が多かったのは、アフガニスタン(同13%相当)、南スーダン(同9%)だった。

2000~16年のテロ攻撃による経済損失

2000年: 90億ドル(約1兆円)
2001年: 760億ドル(9.11による損失額は650億ドル)
2002年: 130億ドル
2003年: 100億ドル
2004年: 190億ドル
2005年: 190億ドル
2006年: 240億ドル
2007年: 410億ドル
2008年: 310億ドル
2009年: 320億ドル
2010年: 270億ドル
2011年: 270億ドル
2012年: 460億ドル
2013年: 710億ドル
2014年: 1040億ドル
2015年: 910億ドル
2016年: 840億ドル

編集=木内涼子

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