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2017.11.28 12:00

北京の私立幼稚園で連続児童虐待、3歳児に「白い錠剤」投与

Vacharapong W / shutterstock.com

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中国全土で約500の私立幼稚園を展開するRYBエデュケーションの株価は11月24日、約38%の下落となった。これは同社が北京で運営する幼稚園で、子供が針で刺されたり、性的虐待を受けていた疑惑が報道されたのを受けてのもの。

中国の英字紙「China Daily」によると、3歳の園児ら数名が針で刺されたり、正体不明の白い錠剤を教師から飲まされるなどの虐待を受けたと保護者らが申し出たという。北京の捜査当局は既に22歳の女性教師の身柄を拘束している。

RYBの幼稚園では虐待の報告が相次いでいる。2015年には17名の園児が被害に遭い、4名の教師が虐待の容疑で刑務所に送られた。中国ではRYB以外の幼稚園でも虐待が報告されており、今月だけで3件の事件が報道された。

RYBエデュケーションは今年9月にニューヨーク証券取引所に上場し、最高値は31.80ドルをつけたが、現在は18ドル付近での取引きとなっている。RYBは米国とのつながりの深い企業としても知られ、イェール大学マネジメントスクールのメンバーらが顧問を務めている。

RYBは事件の発生を受け、「調査チームを編成し中国全土の施設の査察を開始した」と発表した。同社は25日、この幼稚園の園長を解任し、拘束された教師を解雇したと発表した。

2007年設立のRYBは中国の教育熱の高まりの中で急成長を遂げ、早期教育を手がける企業としては昨年、中国最大の売上を記録した。同社は幼稚園経営だけでなく、塾の運営や幼児向け教材の販売も行っている。

フォーブスは事件に関しRYBにコメントを求めたが、北京オフィスの電話はつながらない状態になっていた。

編集=上田裕資

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