ビジネス

2017.11.23

米国でも普及の「自転車シェア」 急成長企業に聞く勝利の鉄則

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──大都市で自転車シェアを展開する場合の課題は?
小さな都市よりも大規模な運営チームが必要になる。その面でも、まずは地方都市からサービスを始動した経験が役立った。今後は地方のオペレーションで蓄えたノウハウを持って、大都市に乗り込んでいく。

──地方の行政当局との間にトラブルを抱えたことは?
いくつかの問題はあったが、それはトラブルというよりはむしろ、“議論が継続中の課題”と呼ぶべきものだ。自転車は良いものであり、自転車シェアが優れたサービスであることはみんな分かっている。ただし、これを都市に導入するにあたってはユーザーや行政の担当者らに適切な知識を与えていく必要がある。導入がなかなか進まない都市もあるが、我々が想像した以上に、人々は変化を受け入れ始めている。

──今後想定する市場規模は?
2017年末までに米国の30地域にサービス提供範囲を広げる。全体で5万台から7万台の自転車を投入する計画だ。これまでに約1万台を米国の各地に配置した。利用回数の面では年内に200万回を達成したい。

──長期的視野でゴールとするのは?
人々の暮らしに、LimeBikeを新たな移動の選択肢として提案していきたい。今後3年から5年で、オンデマンドで使える短距離の移動サービスとして定着させたい。その後はモビリティーのプラットフォームから、人々の交流や健康を増進させるライフスタイルブランドに進化させていく構想も描いている。

編集=上田裕資

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