閉じる

PICK UP

I am a cross-country traveler who covers U.S. urban issues.

Prostock-studio / shutterstock.com

中国でブームとなった自転車シェアは、米国に上陸し旧来のレンタル自転車とは違う新たな市場を形成しつつある。アメリカにはOfoやMobike等の中国企業も進出するなかで、米国発のスタートアップの健闘も目立っている。

なかでも最注目の存在と呼べるのが創業から1年に満たない「LimeBike」だ。同社は今年10月、5000万ドル(約56億円)の資金調達を行い、出資元にはGGVやアンドリーセンホロウィッツらも加わった。LimeBikeの企業価値は約2億2500万ドル(約252億円)と算定された。

今年1月に設立されたLimeBikeは、6月にノースカロライナ大学グリーンズボロ校でサービスを開始。その後、ダラスやシアトル、ロサンゼルスに拠点を広げ、現在は米国の16都市と9つの大学で運営中。登録会員数は30万人を超えたという。

LimeBikeの利用料金は30分が1ドルで、学生の場合は50セントで利用できる。また、月額29.95ドル(学生は14.95ドル)を支払えば、月に100回の利用が可能になる。筆者は同社CEOのトビー・サン(Toby Sun)に、現在の事業内容と今後の展望について聞いた。

──LimeBikeがここまでの急成長を達成できた秘密は?
サービス開始の当初からドックレス形式(駐輪ドックを持たない)のサービスに専念してきたことが大きい。かつてのレンタル自転車は、専用ドックに返却するのが当たり前だった。しかし、ドック形式の自転車シェアを大規模に展開するには膨大な資金が必要だ。その結果、提供可能地域は人口の多い都市部に限定されてきた。

ドックの設置にコストをかけず、大量の自転車をスピーディーに市場に投入していく。このやり方で展開を加速させてきた。

──サービス地域の選定にあたり、留意した点は?
まず大事なのは地元のニーズを探ること。LimeBikeが最初にサービスを立ち上げたノースカロライナ大学グリーンズボロ校では、以前から自転車シェアの導入を検討していた。しかし、ドック形式のサービスは導入コストが高く、実施に踏み切れていなかった。

また、グリーンズボロ校は新しいテクノロジーを受け入れることに意欲的だった。さらに、大学内に2万名の学生と職員が居て、地域の人口は約30万人に達しており、道路には自転車専用レーンの増設を進めるなど、環境に対する意識の高まりもあった。様々な指標から考えて、適切な市場と思えた。

編集=上田裕資

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい