ジェンナーの年収は、8500万人のフォロワーを持つインスタグラムでの広告契約のおかげで自己最高額に増加。広告主には、エスティローダーやラペルラ、アディダスなどが含まれる。
モデル業以外の収入源としてはこのほか、家族と共に出演するリアリティー番組への出演料、妹のカイリー・ジェンナーと共同で立ち上げた衣料品ブランド「ケンダル+カイリー」などがある。
一方、年収1750万ドル(約19億7000万円)で2位に転落したブンチェンは、比較的静かな1年を過ごした。母国ブラジルでは引き続き、キャロライナ・ヘレラの香水やアレッツォのシューズの広告に出演しているが、広告契約が減ったことで年収は前年の3050万ドルから43%減少した。
3位はランキング初登場のクリッシー・テイゲンで、年収は1350万ドル(約15億2000万円)だった。ソーシャルメディアで絶大な人気を誇るテイゲンは、ファッション以外でも、ビタココやスミノフといった飲料ブランドの広告塔として多額の収入を得ている。
今年は同ランキング史上初めて、プラスサイズのモデルがトップ10入りを果たした。年収550万ドル(約6億2000万円)で10位に入ったアシュリー・グラハムだ。
グラハムは、細身モデル以外が滅多に採用されないファッションメディアの仕事に頼るのではなく、自分の力でオーディエンスを獲得。アディション・エルやドレスバーン、スウィムスーツ・フォー・オールで自身が手掛ける衣料品シリーズや、レーン・ブライアントやH&Mの広告キャンペーンから収入を得ている。
白人以外でランク入りを果たしたのは、年収650万ドル(約7億3000万円)で8位に入ったリウ・ウェンのみだった。しかし、時代は変わりつつある。ファッションスポットが最近行った調査によると、2017年秋の広告キャンペーンでは、採用されたモデルのうちの非白人の割合が初めて3割を超えた。これは、非白人のモデルが報酬の低いファッションショーから、より大きな収入につながる広告業界へ進出していることを示している。
今年のランキングの上位10人が対象期間の2016年6月1日~17年6月1日に稼いだ合計金額は、税・手数料引き前の金額で1億950万ドル(約123億円)に達した。それぞれの収入は、化粧品や香水などの契約によるもので、金額は多数の業界関係者へのインタビューに基づいて推計した。