辞表提出と解雇待ち、賢い選択はどっち?

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以下は読者のグレッチェンから寄せられた便りと、私からの回答だ。



今の仕事が嫌いで、仕事にも嫌われています。これまで8か月、1年間は勤め続けようと頑張ってきましたが、もう無理そうです。職務内容、勤務時間、キャリアパスについて、会社から完全に騙されました。この会社にはキャリアパスなど存在しません。

8か月前に入社した頃は事業部に従業員が7人いました。うち4人が辞め、人員の補充はされていません。7人でやっていた仕事を3人で回しています。事業はうまくいっておらず、上司はストレスだらけ。当然私たちもストレスがたまります。

費用削減のために私を解雇するつもりなら、それでもいいのです。ただ、上司のラスが最近、私に対し解雇猶予期間を設定したり「上層部に報告」したりすると言って騒いでいます。

私は懸命に働いており、失敗などもありません。しかしラスは、業務改善計画書に私の名を載せ、「正当な理由により」解雇できるよう、重箱の隅をつついて攻撃材料を探しています。

ラスは前回の部内会議で「仕事を続けたいなら皆がしっかりやってもらわないと」とさえ発言しました。私たちは既に、死ぬほど働いているというのに。

この苦痛なプロセスが終わるまで、私は待つべきでしょうか? それとももう辞めてしまった方がよいでしょうか? 貯金が無いので辞めたくはありません。解雇であれば失業手当をもらうことができます。

アドバイスお願いします。



グレッチェンへ

辞職にはなんのメリットも無い。ラスが「正当な理由による」解雇をしようとしているなら、失業手当を申請すること。もし会社が申請に異議を申し立てたなら、対抗措置を取ること。

経費削減を目的にあなたを自分から辞めさせようとするラスの嫌がらせには屈しないように。元従業員の失業手当給付が多すぎると、その企業の失業保険税率は上がる。ラスは上司から「誰かを辞めさせるなら、正当な理由による解雇となるように」と求められているのかもしれない。
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編集=遠藤宗生

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