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2017.11.21

サッカーの熱狂で「地震」発生、ペルーW杯決戦で起きた珍事

国中を熱狂させたペルーの代表選手(Anadolu Agency)

11月15日に開催のロシア・ワールドカップ大陸間プレーオフで、南米代表のペルーがニュージーランドに圧勝。ペルーは1982年以来初めてのワールドカップ本大会出場を決め、スタジアムは熱狂に包まれた。

観客らの興奮は前代未聞のレベルに達し、ペルーの首都リマの地震観測所の針を揺らしたことが世界的ニュースになった。今回の“地震”は、ペルー代表MFのジェフェルソン・ファルファンが先制ゴールを決めた直後に発生した。

リマでは各所にパブリックビューイング会場が設置されたが、歓喜したファンたちが一斉に飛び跳ねた結果、数カ所の地震観測所が揺れを感知したようだ。ペルーは地震が多い国として知られるが、人間が原因となる地震というのは珍しい。

ペルーの地震観測所によると地震の規模はマグニチュード1程度だったという。地震の第1波はリマの各所で住民が飛び跳ねた結果発生し、続いてリマのナショナルスタジアムに居たファンたちの熱狂が第2波として到達した。その結果、地震の早期警戒システムがアラートを発し、リマ全域に警告を行った。

その後、地震の原因がサッカーの観客の熱狂だったことに気づいた地震観測所は次のようなツイートを行った。「信じられないことに、リマではペルーチームの勝利の喜びで地震が発生しました」

今回の試合でペルーチームはロシアでのワールドカップ本大会への出場を確定させた。それと同時に、彼らのサポーターは世界で最も騒々しい人々であることを世に知らしめた。

編集=上田裕資

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