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ウーバーが購入予定の「Volvo XC90」(Patrick van Katwijk / gettyimages)

ウーバーは自動運転の実用化に向けたレースから降りた訳ではないようだ。ウーバーは今年、自動運転分野で競合のウェイモから訴えられ、幹部のアンソニー・レバンドウスキーを解雇したが、この分野でのチャレンジを継続する構えだ。

11月20日、ウーバーはボルボから自動運転技術が搭載可能なSUV車両「Volvo XC90」を2019年から2021年にかけて、数万台購入するとアナウンスした。ウーバー側の担当者、Jeff Millerは「想定する購入台数は2万4000台程度になる」と述べており、購入金額は19億ドル(約2140億円)以上にのぼるとフィナンシャルタイムズは試算している。

ただし、Millerは「購入ボリュームはテクノロジーの発展状況によって大幅に変わる可能性もある。また、当局の法規制の在り方にも左右される。今回の契約で重要なのは、状況に応じて購入台数を大幅に増減可能な点だ」と述べた。

ウーバーが購入予定の「XC90」は独自のセンサーとレーダーを内蔵しているが、ウーバー側で屋根部分にLiDARを搭載し、トランク内部に自動運転に必要なコンピュータを設置する。ウーバーは時間をかけて、自動運転車両の安全性を確認していくつもりだという。

ウーバーが数万台にも及ぶ車両の購入に踏み切ることは、スケールの観点から見て大きな意味を持つ。競合のウェイモがフィアットクライスラーから現状で購入した車両台数は、600台程度にすぎない。ウーバーのMillerは「我が社は競合よりアグレッシブに自動運転に取り組んでいく。数百台程度の台数では十分とはいえない。スケールが大切だ」と述べた。

ここで興味深いのは、ウーバーがこれまで自社では車両を保有しないビジネスモデルをとってきており、車両を購入するのは異例な取り組みであることだ。ウーバーは今年2月にダイムラーと提携し、ダイムラーが開発した車両をウーバーの自動運転ネットワークで稼働させる計画を発表したが、この提携では車両の持ち主はダイムラーだった。

「今回のボルボとの提携では、自社で車両を購入し、あえてリスクをとる道を選択した」とMillerは話した。

競合のウェイモが世界初の無人タクシーの実用化を目指すなかで、ウーバーはこれに遅れまいとアクセルを踏み込んだ形だ。「自社保有の車両でイノベーションを加速させ、完全に自社が支配権を持つ形で、自動運転プラットフォームの実現を目指す」とMillerは述べた。

編集=上田裕資

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