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2017.11.17

各界が注目する10代の「天才」14人、世界を変える30歳未満に選出

最年少のマーリー・ディアス(Photo by Gary Gershoff/WireImage)

いつの時代にも、その才能や知性で人々を驚かし、呆然とさせるような天才たちは存在する。幼少の頃から頭角を現した詩人アレキサンダー・ポープや画家パブロ・ピカソ、チェスプレーヤーのボビー・フィッシャーやプロゴルファーのタイガー・ウッズもそうだ。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの存在と傑出した才能がなかったなら、現在の音楽はどのようになっていただろうか。

先ごろ発表された各界で注目の30歳未満の若手を選ぶフォーブスの「30アンダー30」リストに入った10代の若者たちの間で際立つのは、彼らの創作力や発明力、そして混じりけのない情熱だ。多岐にわたる分野の未来を担う10代の14人を年齢が低い順から紹介する。

・マーリー・ディアス(12) 活動家、作家

子供向けの本の主人公が白人の少年に偏っていることにうんざりしていたディアスは、黒人の女性リーダーたちについて書かれた本を集め、寄付する活動を始めた(#1000blackgirlbooks)。子供向け書籍の出版を手掛ける米スカラスティック(Scholastic)と出版契約を締結し、執筆活動も行っている。

・ヘンリー・バーナー(14) Buttonsmith創業者

4年生のときに学校の課題で手作りのバッジを販売したことをきっかけに、ボタン型のピンバッジやマグネット、ネックストラップなどを売り始めたバーナー。創業したボタンスミス(Buttonsmith)は現在、9人の従業員を擁する。

・アニー・オストジック(15) 発明家

高校生のオストジックは、新型の電子レンジ、室内照明の光から「太陽」エネルギーを集めて充電することができる新しいシステムを開発した。

・ペイトン・ロバートソン(16) 発明家

ロバートソンは高潮氾濫の被害を防ぐための土のうや格納型の補助輪付き自転車などで5件の特許を取得している。科学分野で優れた能力を持つ子供を表彰する全米規模の2つのコンテストで受賞したほか、執筆した論文がすでに、学会誌に掲載されている。

・ハナ・ハーブスト(17) 発明家

海洋波エネルギーを取り込むための装置「BEACON(Bringing Electricity Access to Countries through Ocean Energy)」を発明したハーブストは、この装置を発展途上国での浄水や医療機器の使用に役立てたいと考えている。

・イーサン・ノベック(18) Innovator Energy創業者

イェール大学で化学工学科を専攻するノベックは、発電所が排出する二酸化炭素(CO2)の半分以上を1トン当たり8ドル(約900円)以下のコストで回収できるという技術で12件の特許を取得。これらの技術をもとに事業を行うイノベーターエナジー(Innovator Energy)を創業した。

・アンバー・ヤン(18) SEER Tracking創業者

3年前から宇宙ごみの追跡技術の改良に取り組むヤンは、人工衛星や宇宙探査機がごみを避けられるようにすることを目指している。ヤンは今年、これを実現するためのソフトウェア開発を手掛けるシアートラッキング(SEER Tracking)を設立した。

・エルビス・ジャン(19) Oxy2創業者

ジャンは13歳でアジアから米国に移住して以来、公害対策のための研究を続けている。よりクリーンな都市の実現を目指し、大学進学よりも研究を優先。オキシー2(Oxy2)を設立し、技術開発を進めている。

そのほかエンターテインメントの分野からは、以下6人が選出された。

・ジャッキー・エヴァンコ(17) クラシック/オペラ歌手
・マディーナ・ナルワンガ(17)俳優
・ヤラ・シャヒディ(17)俳優
・カリード(19)ミュージシャン
・アマンドラ・ステンバーグ(19)俳優、漫画家
・ミカ・ファウラー(19)俳優

編集=木内涼子

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