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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

Kamil Macniak / shutterstock.com

ファッションEコマース分野の新興勢力に注目が集まっている。この分野では先日、パーソナルスタイリスト的サービスを提供する「Stitch Fix」が、IPOに踏み切ることを明らかにした。同社は調達資金を元に、米国外の事業を拡大する構えだ。

その一方、衣類に特化したマーケットプレイスの「Poshmark(ポッシュマーク)」は11月14日、8750万ドル(約99億円)のシリーズD資金調達をTemasekの主導で実施したことを発表した。既存出資元のMayfieldやMenlo Ventures 、GGVらも今回のラウンドに参加し、Poshmarkの累計資金調達額は1億6000万ドル(約181億円)近くに達している。調査企業PitchBookは同社の企業価値を6億2500万ドル(約708億円)と推定している。

同社CEOのManish Chandraによると、Poshmarkには300万人の人々がスタイリストとして参加し、約800万アイテムを掲載。連日15万件の新商品が追加されているという。調達資金を元に同社は人工知能(AI)を活用した操作性の向上や、大手ブランドとの提携の拡大、海外への進出を念頭に置いている。出資元のTemasekはシンガポールに本拠を置き、アジア市場に豊富な知見を持つ。

今回の資金調達と同時にPoshmarkは、アマゾンのアレクサと連携する音声ショッピングサービス「Poshmark Stylist Match」の始動を発表した。これはアレクサに話しかけると、ユーザーの好みに合うスタイルの服がアプリ内からレコメンドされる仕組みだ。

テッククランチの報道によると同社は、昨年から売上を倍増させ、2017年は売上1億ドルを達成する見込みで収益は黒字だという。PoshmarkはIPOを計画中との噂も出ている。

Chandraは2011年にPoshmarkを立ち上げた。起業の準備中だった6ヶ月間の間、彼は一切パソコンを用いない暮らしを送った。仕事や生活の全てのタスクをスマホで行い、モバイルの操作性の向上を追求していたという。Poshmarkは2013年には半年で売上が10倍に伸び、インフラが追いつかなくなったため、その後の数ヶ月は意図的に成長速度を引き下げサイトを再構築したという。

この分野では競争が激化しているが、Chandraは会社の未来を楽観している。Poshmarkの平均的ユーザーは毎日20分以上アプリを使用し、利用時間の点では大手のソーシャルネットワークに匹敵する。当初は個人間売買に特化したプラットフォームだったPoshmarkには現在、25万軒以上の小売店が参加し、最近になって男性向けカテゴリも新設した。

同社の成長を牽引するのは、ユーザーをプラットフォーム内にとどまらせる、ソーシャルのフレームワークの力だ。Poshmarkはこの成功をアジア市場で再現しようとしている。アプリ内ではユーザーのコミュニティが形成され、年を追うごとに成長を遂げている。好みのスタイルをシェアし合うことで、ユーザーがお互いを刺激しあう循環が生まれている。

「顧客らは他のユーザーのキュレーションやスタイリングから、新たなアイテムを発見している。ファッションに対する愛が、プラットフォームの基盤となっている」とChandraは話した。

編集=上田裕資

 

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