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Africa Studio / shutterstock.com

株式市場が比較的安定している中で、米国では別の「最高値」が更新された。ニューヨーク連邦準備銀行が11月14日に発表した新たなデータによると、家計負債が13四半期連続で、過去最高額を記録している。

今年第3四半期(7~9月)の家計負債は前期比0.9%増(インフレ調整前)となり、総額およそ13兆ドル(約1470兆円)に達した。米国の家計負債について、注目すべき点は以下の6つだ。

・過去最多を更新─ 今年第3四半期の家計負債の総額は、過去最多を記録した2008年第3四半期より2800億ドル多く、2013年第2四半期を16.2%上回っている

・住宅ローン残高─ 各世帯の家計負債の中で最も多くを占める。過去最高水準となっており、残高は総額およそ8兆7000億ドル

・住宅ローン延滞率─ 90日以上の延滞債権の比率は1.4%で、低下が続いている

・学生ローン借入金─ ローン残高は増加が続き、約1兆4000億ドルとなっている。90日以上の延滞債権の比率は11.2%

・クレジットカード利用残高─ 前期から240億ドル増加

・自動車ローン残高─ 前期から約230億ドル増加。過去およそ6年間にわたって増え続けており、90日以上の延滞債権の比率は4%に上昇

自動車ローン延滞率が上昇

家計負債が増加している理由の一つは、過去26四半期連続で自動車ローン残高が増えていることにあると考えられる。そして、ニューヨーク連銀が懸念している問題の一つは、個人の信用度を示すクレジットスコアが620点以下の(信用力が低い)サブプライム層の間で、自動車ローンの延滞率が上昇していることだ。

新車の購入に伴うローン組成の約20%が、サブプライ層の消費者によるものとなっている。また、これらの融資はクレジットスコアが高い消費者を融資対象とする銀行や信用組合ではなく、自動車ディーラーなどの自動車金融業を手掛けるノンバンクが行っているものだ。

銀行・信用組合が組成したローンの延滞率とノンバンクによる融資の延滞率には、大きな開きがある。前者が提供している自動車ローンは90日以上の延滞債権の比率が4.4%で、金融危機以降は改善が続いている。一方、後者による融資の場合は、この比率は約9.7%。

消費者金融の一部門としての自動車金融の規模から考えれば、サブプライム層によるローン返済の延滞率は、米経済全体に大きな影響を及ぼすものではない。だが、サブプライム層向けの自動車金融市場については少なくとも当面の間、経済の動向を示す一つの指標として注視しておくことが重要だ。

編集=木内涼子

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