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2017.11.15 08:30

マイクロソフト創業者2人が認知症研究に私財を投じる理由


そのほかアレンは、型にとらわれない研究の支援を行っている。2015年にはそれぞれ異なるアプローチでアルツハイマー型認知症の謎の解明に取り組む5つの研究チームに総額700万ドルを出資した。アレン脳科学研究所を設立して以降も、人間の脳とその機能不全に関する研究のために、さらに4億ドル以上を投資している。

ゲイツは以前、学者や研究者、その他の専門家たちと話し合ってきたことを通じて、アルツハイマー型認知症については発症のメカニズムに関する理解を深めることや新たな研究への投資に加えて、次の3つの分野における前進が必要であるとの考えに至ったと述べている。

それは、「早期診断を実現するための能力を向上させる」「患者の臨床試験への参加を容易にする」「全く異なる研究から得られたデータの活用を可能にし、画期的な治療法の特定を容易にする」ことの3つだ。

ゲイツはビル&メリンダ・ゲイツ財団を通じ、ワクチン接種や治療で容易に治せる病気に苦しめられてきた世界中の人々を支援してきた。だが、アルツハイマー型認知症の治療法開発はそうした過去の挑戦とは全く異なるものであり、問題の解決には資金を提供する以上の支援が必要だ。ゲイツはそれを、明確に認識している。

編集=木内涼子

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