LINEで気軽にできる「母の呪い」を解く方法

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いちいち画像を送るのが面倒なら、実家に帰った時に母親用のSNSアカウントを作成し、繋がって、“元気そうか気になるときはチェックしてみて”と言ってあげるのもいいかもしれない。もしあなたが日々を切磋琢磨している姿を見たら、母親も「私もなんか、挑戦してみようかな!」なんて気になるかもしれない。そうなれたら最高だと思いませんか?
 
妻のアシストと娘のLINE
 
僕は仕事で海外に行く機会がとても多いので、家族と離れている間はなるべくLINEチャットやビデオ通話でやりとりするようにしています。

妻はよく、娘の写真をLINEで送ってくれます。それも、娘が一番輝いている瞬間を切り取って「こんなに頑張ったの!」と報告してくれる。おかげで僕は離れている日も、ちゃんと娘が学校でどんな挑戦をしたかを把握して、「すごいね、頑張ったね!」って、LINEで褒めてあげることができる。
 
娘も僕のSNSをチェックしてくれていて、「パパは海外で頑張ってるんだね」と興味を持ってくれているようです。娘とこうなれたのは妻のおかげで、娘が7歳の時にスマホを持つ以前から「パパはこんなお仕事を頑張ってるのよ」「パパのおかげで生活ができるのよ」とさらっと言ってくれていた。だから娘は母親というフィルターを通して、僕が仕事をしていることを肯定的に感じてくれていたようです。
 
おかげで、「いつも楽しそうだね、パパ」と感じて、応援してくれる。前回の記事でも、母親が子どもにかけてしまう父親の呪いについてご紹介していますが、もし妻が「パパは全然家に帰ってこなくて、何してるかわかんない」と娘に話していたのなら、こうはなれなかったと思います。
 
家族は放っておくとどんどんお互いへの心配を増殖させ、呪いの力を増大させてしまうものです。だからこそ、離れている間もお互いの日常をなるべく見せ合って、顔を見て会話をする機会を積極的に設けていく。僕も妻のアシストのおかげで、娘と、気づけば親子である以上に、共に人生を切磋琢磨している同志のような関係で、お互いを尊重しあえるようになれてきているのかなと感じています。
 
呪い合う関係から、応援しあえる同志へと家族をアップデートしていくために、ぜひインターネットを活用してみてほしいです。

尾原和啓の連載「働き方革命最前線─ポストAI時代のワークスタイル」
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文=尾原和啓

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