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パキスタンにて撮影。(Photo by Veronique de Viguerie/Getty Images)

サウジアラビアは今年9月、女性による自動車の運転を2018年6月中に解禁すると発表した。長年にわたって女性に車の運転を認めてこなかった同国は、「女性に対する抑圧の象徴」とみなされ、自国の国際的な評価に自ら計り知れないほどのダメージを与えてきた。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が自国を再び、より穏健なイスラム教国にしようと改革を進めるなか、女性を取り巻く状況は今後、さらに改善が進むと期待されている。

女性に対する抑圧が指摘されてきた国はもちろん、サウジアラビアだけではない。ジョージタウン大学・女性・平和・安全保障研究所(GIWPS)とオスロ国際平和研究所(PRIO)は先ごろ、共同で実施した調査に基づき、世界153か国の女性のウェルビーイング(心身が健康で満ち足りた生活を送れる状態にあること、幸福)が実現されている程度を数値で示したランキングを発表した。

調査では社会的な一体性(受け入れられていること)、公正性、安全保障に関する11項目について、ウェルビーイングの実現度を0~1で評価した。その結果、世界で最も女性が「幸福である」と考えられるのは、アイスランドだった。次いでノルウェー、スイスの順となっている。

米国は全体の22位だった。欧州の多くの国に比べて順位が低くなった理由の一つと考えられるのは、育児休業制度が整備されていないことだ。出産後の休業を政府が制度として導入していないのは、米国のほかパプアニューギニアだけだ。

「平和ではない」「不安定である」とみなされる各国は、当然ながら低い評価となっている。同点で最下位(152位)になったのは、アフガニスタンとシリアだ。また、内戦が続く中で多数の市民が犠牲になっているイエメンは、151位だった。

150位はパキスタンだった。家庭内での暴力がまん延しているほか、何千人もの女性・女児が毎年、家族や親族による「名誉殺人」によって殺害されている。女性にとって同国がどれほど危険であるかを如実に示す例の一つが、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイだ。ユスフザイは2012年、女子教育の重要性を公然と訴えたことで銃撃され、命の危機にさらされた。

以下、ランキングの上位と下位5か国を紹介する。

ベスト5

1位:アイスランド/ 0.886
2位:ノルウェー/ 0.879
3位:スイス/ 0.871
4位:スロベニア/ 0.861
5位:スペイン/ 0.860

ワースト5

149位:中央アフリカ共和国/ 0.474
150位:パキスタン/ 0.441
151位:イエメン/ 0.407
152位:アフガニスタン/ 0.385
152位:シリア/ 0.385

編集=木内涼子

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