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消費経済:小売業とそれを改革する人々について執筆

plantic / shutterstock

オーガニックタンポンを製造販売するスタートアップ「Cora」が、シリーズAの資金調達で600万ドル(約6.8億円)を獲得した。イノベーションが着実に進む女性用衛生用品業界に、投資家からの注目が高まっている。

Coraは、フォーブスの2017年の「30 アンダー30」(30歳未満の重要人物)の小売・Eコマース部門に選出されたモリー・ヘイワードが2015年に共同創業した企業。100%オーガニックコットン製のタンポンを、月額12ドル(約1360円)からのサブスクリプション形式でオンライン販売する他、量販店大手のターゲットに卸している。パッケージが生理用品におなじみのパステルカラーではなく、黒と白を基調としたシックなデザインであることも売りの一つだ。

今回の資金調達は、女性起業家によるスタートアップへ重点的に投資するHarbinger Venturesがリードした。大きな変革が長らくなかった生理用品産業だが、近年、健康や環境に配慮した商品が相次いで登場し、市場が活性化している。

ベビー用品から始まり、今や家庭用品大手に成長したオネスト・カンパニーは、2015年にオーガニックの生理用ナプキンやタンポンを発売。Coraの競合相手である2014年創業のタンポンのスタートアップLolaは、2016年12月のシリーズAで700万ドル(約7.9億円)を資金調達した。新種の月経ディスクを開発したスタートアップFlexも、昨年300万ドル(約3.4億円)を資金調達している。

新たな資金を得たCoraは今後、パンティライナーやアプリケーター無しのタンポンを商品ラインナップに加える。同社はまた、マーケティングや米国内外の非営利団体と共同で行なっている女性支援の取組を強化する構えだ。

Coraの社会貢献活動は幅広い。インドの団体と行う取組では、タンポン1箱が売れるごとに1ヶ月分の生理用ナプキンを同国の経済的に恵まれない女性に寄付する。米国内では、タンポンの発送と梱包を、コロラド州にある元服役者、依存症患者、ホームレスのための職業訓練施設Mile High Workshopの女性たちに発注している。

「社会的使命を果たすためにCoraを立ち上げたようなもの」とヘイワードは言う。「スケーラブル(成長や事業拡大が見込めること)な形で変化を起こしたいと思った。女性たちに、生理用品の購入という普段の行為が人助けになることを知ってほしい」

女性起業家が直面する資金調達の難しさについて、ヘイワードは次のように語る。

「女性がリーダーを務める企業は、男性が主導する企業よりも業績が良いことを示す研究結果があるにもかかわらず、VCの出資を受けるケースは依然として非常に少ない。VCにおける女性やマイノリティの存在は、資金の配分に影響する。他の業界と同様に、スタートアップとVCの世界にとっても多様性はプラスになるはず。新しいアイデアへの評価や出資を行う側に、もっと色々なタイプの人間がいるべきだ」

編集=海田恭子

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