マツダが「iアクティブ・センス」と呼ぶセーフティ・パッケージはアップデートされ、自動ブレーキ、ドライバー注意警告、レーダーによりアダプティブ・クルーズコントロール、レーンキープ補助、レーン離脱警告、死角モニタリング、さらにアクティブLEDヘッドライトが備わっている。どの機能ももちろん期待どおりに作動する。場合によっては、クルーズコントロールを使っている時の自動ブレーキが急速に作動する時もあったが、セッティングが少し敏感になっていたのかなと思う。
室内も、外観に劣らずスタイリッシュだ。ダッシュボードのデザインはシンプルでエレガントになった。これは、ヨーロッパの高級クロスオーバーのデザインと同じ路線だ。ダッシュボードがより水平に近いスタイリングになったので、室内が幅広く、コクピットが大きくなったように感じる。先代よりもオトナになった雰囲気だ。
女性にとても好評だというこのデザインについて、開発主査の児玉氏は「それがウチのチームのプライオリティですから」と、満足げだった。
さて、価格は先代とほとんど変わらず350万円からだ。 しかし、ディーゼル特有のノイズをのぞけば、CX-5は魂動スタイルのデザイン、乗り心地、ハンドリング、インテリア品質、コンフォート、そしてより深みを増したソウル・レッドの塗装まで、あらゆる角度からみて数段の進化を遂げたといえる。やはりクラス最高のクロスオーバーであることに間違いない。しかも、とびきりの美人だね。
国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
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