ビジネス

2017.11.12 08:00

英国の若者50万人が使う節約アプリ「Monzo」が支持される理由


使いすぎをアラートで警告

お金を使うと、スマートフォンにリアルタイムで通知が届くほか、これまでの支出状況をグラフで確認することもできる。予算を設定すると、目標額を上回るペースで支出をした場合に警告が通知される。

これらのサービスは、モバイルバンキングの「Revolut」や「Monese」に似ているが、Monzoが特徴的なのは、今後はユーザーが給与の振込口座にMonzoの当座預金口座を使用し、アプリを使って家賃や請求書の支払いをすることができる点だ。Monzoは、ユーザー数を10億人まで増やすという野心的な目標を掲げている。

Monzoの当面の目標は、利益を出すことだ。これまでは、プリペイドカードの提供でユーザー一人当たり年間約50ポンドのコストが掛かっていたが、当座預金口座では25ポンドまで削減できるという。Monzoによると、今回調達した資金は、新しいスタッフの雇用や当座預金口座の立ち上げに使う予定だという。

「我々は、ユーザーがより効果的に財務管理をする支援をしたい。引き続き優秀な社員の雇用や最高のプロダクトを開発することに努め、Monzoのサービスをより多くの人に届けたい」と同社の共同創業者兼CEOのTom Blomfieldは述べている。Monzoが伝統的な銀行と肩を並べる規模にまで成長するかどうかは、今後の努力にかかっている。

編集=上田裕資

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