カーンが2016年6月1日から2017年6月1日までの1年間に稼いだ金額(税引き前)は3800万ドル(約43.2億円)。この数字はサミュエル・L・ジャクソンやライアン・ゴズリング、マット・デイモンの年収よりも多い。カーンの主な収入源は、主演作「ライース」の前払いの出演料と興行収入の一部、高額の広告契約料、そして自身の制作会社Red Chillies Entertainmentの売上だ。
2位には、「スルターン」などに主演したサルマン・カーンが入った。クリス・ヘムズワース(3150万ドル)やトム・ハンクス(3100万ドル)を上回るカーンの3700万ドル(約42.0億ドル)の年収も、出演料の他に数多くの広告契約から成り立っている。カーンはまた、アパレルやジュエリーのブランドも手がけており、それらの売上は2007年に設立した非営利団体のBegin Human財団に入る。
カーンはスキャンダルも多い。2006年、カーンは1998年に絶滅の危機にある動物を密猟したとして有罪判決を受け、5年の禁固刑を言い渡されたが、高等裁判所に上訴し、2016年6月に無罪放免となった。また、2002年にホームレス男性が死亡した轢き逃げ事故でも罪に問われていたが、2015年にムンバイ高等裁判所で無罪を勝ち取った。
昨年はインタビューで「スルターン」でレスラーを演じた時のことを「リングから立ち去る時の姿は、まるでレイプに遭った女性のようだった」と語り、物議をかもした。もっともカーンの場合、これらのスキャンダルが収入に悪影響を及ぼすことはなく、年収は前年の2850万ドル(約32.4億円)から30%増加している。
3位は、3550万ドル(約40.3億円)を稼いだアクシャイ・クマール。2015年のフォーブスのインタビューで「若い頃は金のために働いていた。今は演技が好きだから働いている」と語ったクマールだが、今回のランキングの算出期間中にヒット作「Dishoom」や「Jolly LLB 2」をはじめとする5本の映画に出演し、トップ10入りした俳優の中で出演作最多数を誇る。さらにデオドラントからエバレディの乾電池まで様々な商品の広告塔も務めるクマールの年収は、マーク・ラファロ(1300万ドル)とライアン・レイノルズ(2150万ドル)の年収を足した額よりも多い。