調査企業Newzooは、アプリの累計売上を1億ドル以上(約114億円)と試算し、Trivia Crackが現在も一日あたり1万ドルを売り上げていると述べている。NewzooのCEOのPeter Warmanは「Trivia Crackの成功は、アプリ分野においてゲームの複雑性を高めることが必ずしも正しい選択ではないことを示している」と述べた。
「Trivia Crackの成功を支えたのはコンテンツのクオリティの高さだ。ユーザーの中にはこれまで60万件以上の問題に回答した人物もいる。新たな問題が常に追加され、ユーザーを飽きさせない工夫が盛り込まれている」とNewzooは述べている。
Trivia Crackは世界中のユーザーから問題を投稿させ、フィルタリングを行った上でアプリ内に掲載している。同社はかつて、社内に問題作成チームを置いていたが、今ではユーザーが投稿した問題だけで運営が可能になったという。
Trivia Crackは180カ国以上の地域で利用され、22の言語に翻訳されている。運営元のEtermaxはアプリのローカライズにも注力を重ねてきた。「2015年に米国市場に乗り込んだ当初は、ヒスパニック系の人々を中心に人気となった。その後、一般的な米国人になじみやすい問題を増やしたところ、さらに多くのユーザーを獲得することに成功した」と同社のCEOのMaximo Cavazzaniは話した。
Etermaxは新しい国で配信を始めるたびに、その地域のユーザーの好みを取り入れ、アプリの利用者を拡大させてきたという。細部へのこだわりがTrivia Crackの成功をもたらした。
「全てのユーザーに最高のゲーム体験をもたらしたい。競争が激化する市場において、勝ち抜いていくためには常にユーザーの好みを把握しておく必要がある。様々な試行錯誤を繰り返し、最高のユーザーエクスペリエンスを追求し続けた結果、ここまでの成果をあげることができた」とCavazzaniは述べている。