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I write about innovation trends in global hotspots.

Zapp2Photo / Shutterstock.com

今年7月、香港に本拠を置くAI(人工知能)関連のスタートアップ企業、「センスタイム(SenseTime)」の企業価値が10億ドルを突破。香港のスタートアップとしては輸送サービスの「GoGoVan」やフィンテックの「WeLab」に続く、3番目のユニコーン企業となった。

センスタイムは7月のシリーズBラウンドで、4億1000万ドルの資金(約480億円)を企業価値15億ドルで調達した。同社の共同創業者でCEOのXu Liは年内に新たな資金調達を予定しており、金額は7月の調達額を上回る可能性があると述べた。

コンピュータビジョンとディープランニングに特化したセンスタイムは、中国のAI分野で最大の資金調達額を誇る企業だ。出資元にはIDG CapitalやCDH、CICCやSailing Capitalといった名前が並んでいる。センスタイムは顔認証やスマートシティ分野で約500の特許を出願している。

センスタイムはAI分野で先進的テクノロジーを持つだけでなく、売上規模の面でも中国最大のAIスタートアップだ。同社の約400の顧客のなかにはファーウェイやチャイナモバイル、シャオミやOfo、中国銀聯や海南航空といった有名企業が存在する。同社はまた、昨年は米国のエヌビィアとパートナーシップを結び、新たにクアルコムとも提携をアナウンスしたばかりだ。

現状ではセンスタイムの売上の87%が中国からもたらされているが、同社はグローバル化を念頭に置き、日本の京都にも支社を開設。今後は欧州や米国にも拠点を構える予定という。社員数は約1000名で、そのうち約800名を中国本土で雇用している。

大学のPhD(博士号)を持つ社員数は140名に達しており、その大多数は香港にベースを置き、スタンフォードや清華大学、MITの出身者らも多い。

センスタイムCEOのXuは香港中文大学(CUKH)でコンピュータサイエンスとエンジニアリングのPhDを2010年に修得。2014年にCUKHのXiaoou Tang教授らとともにセンスタイムを立ち上げた。

現在35歳のXuは今から約10年前、上海の上海交通大学を卒業後にディープラーニングの研究のため、香港に移り住んだ。香港のスタートアップ企業はこれまで、資金面やビジネスアイデア面でシリコンバレーの影響を強く受けてきたが、その状況にも変化が訪れようとしている。

編集=上田裕資

 

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