1位を獲得したのはシンガポールのチャンギ国際空港。マッサージチェアや無料の映画、Xbox360をプレイできるゲームスポット、カラフルなインテリア等が幅広く支持を集めた。2位はソウルのインチョン国際空港で、ラウンジチェアや映画、空港発のツアーが好評だった。
そして3位は東京の羽田空港。機能や施設の充実度ではチャンギ空港やインチョン空港には劣るが、清潔度や日本らしさをテーマとしたデザインが好評だった。また、空港内のベンチはアームレス仕様のため、深夜便を待つ旅行客は横になってゆっくり休息をとれる。セキュリティ面でも安心して過ごせる点が高評価だ。
4位には台湾の桃園国際空港、大阪の関西国際空港も6位に入った。アジア以外からはミュンヘン(5位)、バンクーバー(7位)、ヘルシンキ(8位)、エストニアのタリン(9位)、チューリッヒ(10位)がランクインした。
旅行アナリストのジョン・グラントは「トップ10の半分をアジアの空港が占めたのは、不思議ではない。アジアの個人旅行者らは運賃を安く済ませるため、長い時間ストップオーバーするのも嫌がらない」と述べた。
アジアの空港は乗り継ぎ客から生まれる利益に目を向けるようになった。ソウルの空港は、24時間営業のコンビニや乗り継ぎ客向けのシティツアーを提供している。クアラルンプール空港には、1時間単位で使えるカプセルルームもある。
「アジアでのLCCの台頭と、空港に長時間滞在する旅行客の増加は、空港やテナント企業の貴重な収入源となる。数年後にはこういった客向けの空港設備が一層充実するだろう」とグラントは語った。