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megaflopp / shutterstock

仕事をする上で、外見的に魅力的とされる人の方が有利だとする研究結果は過去に数多く発表されている。収入も多くなり、求職活動期間も短くて済み、昇進も早くなる傾向があるとされる。

だが、先ごろ「ジャーナル・オブ・パーソナリティー・アンド・ソーシャル・サイコロジー」誌に発表された新たな研究結果によると、こうした人たちの方がかえって不利になる場合もあるという。「誰もが憧れるような仕事」ではない仕事の場合、本人が希望しても採用されない可能性が高くなるというのだ。

その理由は、採用担当者らが「きっとこの仕事には満足しないだろう」と考えてしまうことだ。そのような職種として挙げられるのは、倉庫勤務の従業員、ハウスキーパー、顧客サービス担当者などだ。

調査を主導した英ロンドンビジネススクールで組織行動学を研究するマーガレット・リーは、「過去の研究結果の大半は、外見的に魅力的であることは仕事を含め、人生において利点を得ることにつながるというものだった」として、「そうした結果に基づいて考えれば、採用担当者は外見的に魅力的な候補者を採用すると予測することができた。そのため、今回の調査結果は意外なものだったといえる」と話す。

また、研究チームにとって興味深かったのは、採用担当者が「他者の願望を忖度(推察)した上で」、自らの判断を下していたということだ。

「調査に協力した採用担当は、外見的に魅力的な人たちはより良い成果を望んでいると考えた」「そのため、彼らはこの仕事ではそれほど満足しないだろうと推察し、よくある差別とは逆のパターンの差別によって、別の応募者を採用することに決めたと考えられる」

研究チームはこの他にも、4種類の調査を実施。その結果として、以下の4つの点を指摘した。

1. 外見的に魅力的な求職者は、自分は他の候補者たちよりも良い成果を得る権利があると考えている。
2. そうした権利意識が原因となり、魅力的な候補者が不採用となるケースがある。
3. 「誰もが憧れるような」ものではない仕事でパートナーが必要だとされた場合、外見的に魅力的な人をパートナーに選ぶ人は少なかった。
4. 人事担当者の採用に関する決定は、過去の研究結果が示すとおりだった。

これらの結果を受けてリーは、「その人が外見的にどれだけ魅力であるかによって職場における評価が左右されるとの考えには、不快感や否定的な意見を示す人が多いようだ。だが、私たちは現実に左右されている」と話す。

「そうした影響を受けないようにするための最善の方法は、相手を魅力的だと感じることがなぜ、そしてどのように、私たちの判断に影響を及ぼすのかを理解し、影響を受けないようにする方法を見つけることだ」

求職中の人たちに対して言えることは、採用担当者が応募者たちの仕事に対する考え方を「推察した上で」判断していること、その推察が採用についての決定に影響していることを理解しておく必要があるということだ。

リーはまた、「今回は調査対象としなかった点だが、その仕事が自分にとって満足のいく仕事だと考えていることを、採用担当者に対して明確に示すことが有効かもしれない」と話している。

編集=木内涼子

 

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