Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2017.11.17

時代を先駆けるタグ・ホイヤーのビジネス戦略とは?

「オウタヴィア ホイヤー02 クロノグラフ ジャック・ホイヤー リミテッドエディション」は、ジャック・ホイヤーの生年にちなみ、世界限定1932本。生誕85周年を記念して発表された。自動巻き、SSケース、ケース径42㎜。61万5000円(11月下旬発売予定)

ジャック・ホイヤーという男


写真右:契約を交わすジャック(左)とジョー・シフェール(右)。/写真左:ジャック・ウィリアム・エドワード・ホイヤー。1932年生まれ。大学では電気工学を学び、その後アメリカに留学。帰国後にホイヤー社(当時)に入社。様々な傑作モデルを世に送り出す。

「自動巻き式クロノグラフ」「モータースポーツとのコラボレーション」「アスリートとのパートナーシップ」など、現代の時計業界では常識となった戦略や技術は、一人の男から始まった。

彼の名はジャック・ホイヤー。ホイヤー家の4代目であり、時計業界の激動の時代を駆け抜けてきた名経営者であり、現在はタグ・ホイヤーの名誉会長を務めている。

彼はモータースポーツに熱中し、アメリカの人気レース「セブリング24時間レース」の公式計時を担当。そこで知り合ったレーサーから、メキシコで行われていた伝説の公道レース「カレラ パンアメリカーナ メキシコ」の話に感銘を受け、その世界観を投影した「カレラ」を1964年に発表する。視認性を高めるためにギリギリまでダイヤルを拡大し、装着感を高めるためにラグを伸ばしたデザインは、現代まで受け継がれている。1969年にはレース界に本格参入し、スイス人F1ドライバーのジョー・シフェールとアンバサダー契約。翌年には映画界にも進出し、防水機能を備えた世界初の角型クロノグラフ「モナコ」をスティーブ・マックイーンに提供。彼が映画『栄光のル・マン』にて着用したことで大きな話題となる。


1971年〜1979年までタグ・ホイヤーはフェラーリ・レーシング・チームの計時を担当しており、天才ドライバー、ニキ・ラウダや優勝5回の名ドライバー、クレイ・レガツォーニとも深い関係を持つ。

しかし彼の功績で最も大きいのは、世界初の自動巻き式クロノグラフムーブメント「クロノマチック」を完成させたことだろう。クロノグラフの自動巻き化は業界にとっては悲願であり、日本とスイスのブランドが開発競争で鎬を削っていた。ジャックは、他ブランドとムーブメント製造会社のデュボア・デプラと協力して開発を進め、1969年3月3日に見事に発表にこぎつけた。

彼が考案し、成功へと導いたいくつもの戦略は、今では時計業界の常識となった。ジャック・ホイヤーという男は優れた目を持ち、それを実現させるだけの行動力を持った人間なのだ。


御年85歳を迎えたジャック・ホイヤー(左)、ブランドアンバサダーを務める俳優のパトリック・デンプシー(中央)、現CEOのジャン-クロード・ビバー(右)。


2017年のバーゼルワールドで、パトリック・デンプシーがジャック・ホイヤーに捧げた動画。

ますますアヴァンギャルドに進化する


「オウタヴィア ホイヤー02 クロノグラフ」自動巻き、SSケース、ケース径42㎜。54万円。回転するベゼルが特長だった。

現在のタグ・ホイヤーは、LVMHグループのウォッチ部門の中核ブランドであり、スイス屈指のメガブランドとしてスイス時計業界に強い影響を与えている。得意とするモータースポーツではF1の強豪「レッド ブル・レーシング」をサポートし、サッカー界のスタープレーヤー香川真司選手がブランドアンバサダーを務め、Jリーグをはじめとした世界各地のプロサッカーリーグの公式計時も担当。こういった戦略は、ジャック・ホイヤーの時代から現在へと連綿と受け継がれている。

今年はもう一つジャック・ホイヤーの資産ともいえる傑作が復刻を果たした。「オウタヴィア」は1962年にジャック・ホイヤーによって考案されたレーシングクロノグラフ腕時計で、同社初のブランドアンバサダーであるF1ドライバーのジョー・シフェールが着用していたモデルでもある。このモデルが復刻されたのだが、その手順がユニーク。どの時代のモデルを復刻させるかを、愛好家に投票させたのだ。最終的に選ばれたのは1966年製モデルだったが、モデル決定のプロセスからユーザーを巻き込むというプロモーションは今までにない手法である。


ラ・ショー・ド・フォンの近代的なファクトリーでは、最新鋭の工作機械を使って、時計製造を行っている。

しかもこのモデルには、クロノグラフでありながら80時間の連続駆動時間を可能した画期的な最新の自社製ムーブメント、Cal.ホイヤー02が搭載されている。しかも価格を60万円台前半に抑えているのも見事だ。これは現在のタグ・ホイヤーが「価格の2倍以上の価値を提供する」という戦略をとっているからである。

復刻したオウタヴィアには、ジャック・ホイヤーの功績をたたえるべく、「オウタヴィア ホイヤー02 クロノグラフ ジャック・ホイヤー リミテッドエディション」も限定モデルとして用意された。彼の生まれ年に合わせて、生産本数は1932本のみとなっている。

ジャック・ホイヤーは時計業界を支える偉人であり、現代の時計戦略の源泉を作った人物である。そんな彼の精神が宿る時計には、特別な魅力がある。



「オウタヴィア」(写真上)のブレスレットタイプ(55万5000円)。それ以外にも、「タグ・ホイヤー カレラ」(写真下左)や「タグ・ホイヤー リンク」(写真下・右)といった注目モデルも多数ラインナップ。

(左)タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ フルセラミック マット

スケルトンのダイヤル&ムーブメントを持つ前衛的なクロノグラフに、ブランド初のフルセラミックモデルが誕生。針やインデックスも同系色でまとめており、精悍なルックスに仕上げた。自動巻き、セラミックケース、ケース径45㎜。66万5000円。
詳細はこちら

(右)タグ・ホイヤー リンク キャリバー5

人間工学に基づいた“S字コマ”を使用し、腕馴染みに優れたブレスレットを持つ。機能を絞り込み、ベゼル周りもシンプルにまとめているため、シーンを選ばずオンもオフも使える。サンレイ仕上げのブルーダイヤルは、光の加減で表情を変えるため、眺めていても飽きない。自動巻き、SSケース、ケース径41㎜。30万5000円。
詳細はこちら

Promoted by LVMHウォッチ・ジュエリージャパン タグ・ホイヤー 編集・文=篠田哲生 写真=タグ・ホイヤー

タグ:

連載

WATCH & JEWELRY

ForbesBrandVoice