グッチの遺産であり名品、マニアを魅了する「魔法の靴」

ホースビット ローファーを進化させたファー付きのスリッパ。2015年秋冬のコレクションショーでデビューし、アレッサンドロ・ミケーレによる新生グッチのシンボル的存在になった人気アイテム。上/¥125,000、下/¥109,000(グッチ/グッチ ジャパン カスタマーサービス 0120-88-1921)


森岡:だから私を含めてホースビット ローファーファンは毎シーズン、最新のグッチを見るときに、「ビットはどうなっているか」とすごく気になる。

小暮:シーズン性が色濃く出たモデルも欲しくなるし、定番的なホースビット ローファーも魅力がある。これはブランドとしてはうれしい限り。

森岡:お洒落が気になる人だったら必ず持っている、あるいは持っているべき靴のひとつでしょうね。地味になりそうな着こなしでも、足元にこの靴をもってくるだけで大きな効果をもたらしますから。例えば、黒のウールのドレスパンツに白のシャツかTシャツ、足元をこうしたホースビット ローファーで飾れば、そうとうなセンスを持っている人と見られますよ、絶対に。

小暮:いまはスーツにもスニーカーを履く時代。だったらスーツにビット ローファーを履いてもいいのではないでしょうか。

森岡:それは“アリ”だと思いますよ。素足で革靴を履く時代ですから、スーツに素足でホースビット ローファーをぜひとも履いてほしいですね。そういう意味では、ホースビット ローファーは、ユーティリティプレーヤーなんです。カジュアルなスタイルではドレスアップに、テーラードスタイルでは、ドレスダウンになる。今回紹介した最新モデルは、カジュアルが似合いそうなデザインですが、存在感はさらに上がっていると思いますね。

小暮:ところで、森岡さんは、グッチのホースビット ローファーを何足ぐらい持っているんですか?

森岡:探せば5、6足はあると思いますよ。

小暮:ホースビットマニアの森岡さん、この靴もぜひ加えていただきたいですね。



森岡 弘(左)◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ現在に至る。

小暮昌弘(右)◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

文=フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.40 2017年11月号(2017/09/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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