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OGXヘアケア用品のボトルの特徴は、背の低いずんぐりした形と大胆な色使いだ。正面は文字で埋め尽くされ、ココナツミルク、モロッコのアルガンオイル、シアバターといったエキゾチックな原料とそれらの効能が物語調に書かれている。「小売店からの最初の反応は、『なんて変な形なんだ。おまけに場所も取る。それにこんなに文字だらけにして、誰が読むんだ』といったものでした」。しかしクリストファーの目論見は当たり、OGXは数十億ドル単位の売上をもたらした。

自分より賢い人間を雇え

もっとも常に好調だったわけではない。当初、クリストファーはOGXをOrganixというブランド名で売り出したが、カリフォルニア州の反化学物質団体Center for Environmental Healthから訴訟を起こされた。同団体は、カリフォルニア州のオーガニック基準を満たしていない商品をOrganixのラベルで売ることは不正に当たると主張した。

「オレンジジュースのために作られたカリフォルニア州法に基づいた訴訟でした。非常に辛い2年間でした」とクリストファーは語る。2013年に和解し、OGXにブランドを改名した。

昨年のジョンソン・エンド・ジョンソンへの売却以降、クリストファーの周辺は静かだ。今は地元のフロリダ州クリアウォーターで家族と過ごしながら、次の動きについて考えているところだという。プランの一つは、投資ファンドを立ち上げ、美容業界を目指す若手起業家を支援することだ。後進に対し、クリストファーは次のように助言する。

「私は正式な教育を受けなかったことを後悔しています。ただその結果、学んだ教訓がある。それは自分より賢い人間を雇うことを怖れるべきではない、ということです」

編集=海田恭子

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