グーグル創業者、米国6位の富豪に急伸 アルファベット株上昇で

セルゲイ・ブリン(左)とラリー・ペイジ(右) (Photo by Ralph Orlowski/Getty Images)

セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジが約20年前に共同創業したグーグルは、この2名に巨大な富をもたらし続けている。

10月27日、グーグルの持株会社のアルファベットの株価は、26日に発表の好調な四半期決算を受けて急上昇し、史上最高値の1061ドルをつけた。第3四半期のアルファベットの売上は前年同期比24%増で、277億7200万ドル(約3.2兆円)。最終利益も67億3200万ドル(約7650億円)と四半期あたりの最高値を記録。当日の株価の終値は1034ドルで、同社株の終値の最高値となった。

これにより2名の共同創業者の資産額は、24時間の間に合計35億ドル(約3978億円)分の上昇となった。現在、フォーブスのリアルタイム・ビリオネアランキング上でペイジの資産額は482億ドル(約5.5兆円)、ブリンの資産額は469億ドル(約5.3兆円)となっている。

また、ペイジはフォーブスの米国の富豪ランキングで、9位から6位に急浮上している。ブリンは以前と同じ10位のポジションにとどまっている。ランキング上でペイジとブリンの二人の間には、複合企業Koch Industriesを運営するチャールズ・コックとデイビット・コックの兄弟のほか、ブルームバーグ創業者で元NY市長のマイケル・ブルームバーグらがいる。

ブリンとペイジの二人は現在それぞれ、アルファベットの社長とCEOを務めている。彼らがグーグルを創業したのは、スタンフォード大学で博士課程の修了研究を共同で行っているときだった。彼らがビジネスを立ち上げたのは1998年のことで、現在ユーチューブでCEOを務めるスーザン・ウォシッキーの自宅のガレージからグーグルの歴史は始まった。

その後、急成長を遂げたグーグルは検索エンジン分野で世界最大手の企業となった。2015年の組織改編により、同社は持ち株会社のアルファベット傘下の企業となった。現在の従業員数は6万人を超えている。

編集=上田裕資

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