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2017.11.08 08:00

業界を脅かす、孫正義の「起業家的」投資術

Photo by Tomohiro Ohsumi / Getty Images


だから孫さんはいま、来るべき未来、当たり前の未来を描き出しているんじゃないでしょうか。5〜10年後って、もうスマホを見ないでしょう。ネット世界は空間上に現れているはず。自動走行車や自動翻訳も実現しているし、EVや自然エネルギーは確実に実現している。
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スマートフォンが出た時点で、5〜10年後にスマホでゲームをする人が増えるというのは想像できた。だったら家庭用ゲームからの移植じゃなくて、スマホならではのコンテンツをしっかり作っているところが勝つというのもわかるはず。

でも、その時にパズドラ(パズル&ドラゴンズ)やモンスト(モンスターストライク)、Pokemon GOが流行るというのはなかなか予測できないですよね。だから、「人事を尽くして天命を待つ」じゃないけど、トライアンドエラーを繰り返すしかない。

大事なのは、個々のトライアンドエラーをどれだけ高速化するか。スマホならではのイケてるコンテンツが分からないなら、仲間をいっぱい作って結果を共有して、とにかくPDCAを回すんです。ソフトバンク・ビジョン・ファンドはこれを凄い勢いで、地球規模で展開して行っている。
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パラダイムが大きく変わる瞬間で、5年後10年後に来るだろうという世界は見えている。であれば、それを実現できそうな起業家とチームに、アーリーステージにも関わらず、レイターステージの金額を出資することで一気に勝負をつける。これがソフトバンク・ビジョン・ファンドの凄いところだと思います。

既存のベンチャーキャピタルは大きなゲームチェンジャーの登場に戦々恐々としていると思います。

文=國光 宏尚

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