E・マスクのスペースXとテスラ起業に学ぶ、成功のための4か条

Mike Windle / gettyimages.com


2. 仕事に心と魂を入れ込む

マスクは2002年にスペースX、2003年にテスラモーターズを創業し、両社は2008年に初の大きな成果を出した。スペースXではロケットの発射・飛行に初めて成功し、テスラモーターズでは最初のモデルとなる「ロードスター」を販売開始したのだ。マスクは、政府の独占領域だった宇宙開発が民間部門でも可能なのだと示し、電気自動車をただの環境保護の取り組みから、洗練された刺激的な商品へと変革した。

仕事をただの必要悪や義務だと考えている人が多い一方で、マスクのように自己実現の重要な要素だと考えている人もいる。マスクは「重要なものは、たとえ成功の可能性が低くとも実行する」と述べ、仕事を個人的なものとして捉えている。

大きな成功を収めたいと考える起業家は誰しも、まずはビジョンに全てをつぎ込まなければならない。誰よりもまずは自分がプロジェクトを信じ、ブランドを愛さなければならないのだ。

3. 失敗しても諦めない

マスクも何度か失敗を経験している。スペースXのロケット発射も3回目までは失敗に終わり、テスラ・ロードスターは技術的に完成した後も、商品化には3年かかった。だがもちろん、マスクはそこで諦めなかった。

マスクは現状を変革し、自らのビジョンを実現すると心に決めていたのだ。起業家として成功を目指すなら、絶対に諦めない精神が必要となる。成功までの道のりには必ず障壁が現れるが、ひるんではいけない。

4. 内省することの重要性

マスクの素晴らしさの一つは、独学でプログラミングとロケット科学を習得していることだ。幼い頃にいじめられ、周りと距離を置くようになったマスクは「本の虫」になった。これが後に功を奏し、彼は自身の未来的なプロジェクトに関連するあらゆる科学的・技術的・ビジネス的な基本事項を独学で習得し、起業するのに十分な知識をつけることができた。マスクは、いじめられた経験を原動力に変えたのだ。

マスクは現在もフィードバックを求め、自己分析を怠らない。すでに素晴らしい作品をどうすれば改善できるか常に考え、批判や批判者との会話を求めている。自己を成長させる上で、内省がどれほど大切かを示す良い証拠だ。

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事