ライバルはカーダシアンファミリー
「ドクター・ドレーは才能のある人間を自分の周りに集め、彼らにスキルを伝授し、観客に向かって表現する場を与えました」と、その功績についてジェイクは語る。
現在、ジェイクは16人の若手SNSクリエイターからなる「Team 10」を拠点に、新しい才能の発掘や彼らのフォロワー数を増やす取り組み、企業とのタイアップなどを行なっている。(そしてドクター・ドレーと同様、ラッパーとしてのキャリアも開始した。デビュー曲「It’s Everyday Bro」は今年初旬、iTunesのチャートで2位を記録している)
Team 10のメンバーは、ロサンゼルスの上品な住宅街ビバリー・グローブの一軒家で賑やかな共同生活を送り、近隣住民の不評を買っている。今年7月には、水を抜いたプールの中で大量の家具を燃やす彼らのパフォーマンスに苦情が寄せられ、その様子がローカル局KTLA5のニュース番組で報じられた。ニューヨーク・タイムズはジェイクを「ユーチューブ世代にとってのリアリティ悪党」と名付けた。
「自分たちがどれだけ多くの人に見られ、影響を与えているかを知る大きなきっかけになりました。僕は連日、クリエイティブの限界に挑戦していますが、時々行き過ぎてしまうようです。そのことに気づかされました」とジェイクは話す。
ジェイクの目下の目標は、Team 10をSNS界最強のチームにすることだ。自宅のスクリーンには常に、Team 10メンバーのフォロワー数と、最大のライバルであるカーダシアン一家のフォロワー数を表示しているという。「カーダシアン一家全員のフォロワーを足した数は1月に500万のペースで増えていますが、僕たちのペースは1月に約1000万。(総数では負けているが)成長率では僕らの勝ちです」