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ㅤ鎌倉市在住のフリーランスライター兼編集者

坂本孝社長

古書店ブックオフを成功させ、高級食材をリーズナブルに提供する「俺のレストラン」シリーズで飲食業界にも進出した坂本孝社長。77歳になるいまも衰えないチャレンジ精神の在りかを探った。


生まれは山梨県の甲府です。町工場を経営する父の背中をずっと見ていたのが大きくて、大学4年生で広告会社の内定をもらったのですが、結局甲府に戻って家業を手伝いまして。その後も常に新しいビジネスのネタを探し、気づいたら飲食店経営者になっていました(笑)。

「古本屋のオヤジがいまは肉を焼いている」と揶揄する人も多いけれど、実際、私は古本のことも料理のことも知らない。自分のことはクリエイターだと思っています。時代がこの先どうなるかを予測し、人より一歩先に行けば、どんな不況でも成功できると。

そのためにも、週に最低1回の銀座ウォッチングは欠かせません。ワンブロックで1カ月に2店舗は変わる街ですから、その移り変わりが事業の大きなヒントになります。10年前は銀座久兵衛に通いつめ、大将から「出すだけなら誰でもできる。銀座で5年以上続いてこそ、ステイタスなんだ」と教えられました。「ただ、銀座で天下をとれば、日本の代表になる」と。

それで当時繁盛していた「立ち飲み居酒屋」と「ミシュランの星付きレストラン」を合体させ、「俺のイタリアン」を新橋に出店しました。ちょっとした現象が将来のトレンドのきっかけになる。その走りの部分をいかにしてつかむかがクリエイターの仕事なんです。

朝は日本経済新聞、日本流通産業新聞、産経新聞、スポーツニッポンの4紙に目を通します。特に気にして見るのが新聞広告。書籍を含め、いま何が求められているのかがよくわかります。あとは有名人の死亡記事や人事。死亡記事は年齢が気になる(笑)。僕より若いと「勝った!」なんてね。

出張先で地方の新聞を読むときは募集広告。どこが新規オープンか、どういう立場の人間を必要としているかをチェックします。情報、人、金という順番で経済が回るので、情報を集めて人の動きを見るのは非常に重要です。

構成=堀香織 写真=yOU(河崎夕子)

 

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