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(Photo by studioEAST/Getty Images)

スナップチャットの運営元のスナップは10月17日、NBCユニバーサル(NBCU)と共同で、モバイル動画制作スタジオを立ち上げ、新規サービスの「Snap Show」向けに提供すると宣言した。NBCUはスナップのIPO以前に、同社に5億ドル(約565億円)を出資していた。

今回の提携にはオリジナル動画から新たな広告売上を生み出したい狙いがある。動画分野ではネットフリックスやアマゾン、Huluらが熾烈な競争を繰り広げているが、スナップチャットの強みは若いミレニアル世代や、その下のZ世代から強力な支持を集めていることだ。関係者らは、スナップチャットがいかにこのユーザー基盤を収益に結び付けられるかに注目している。

次世代のビデオコンテンツの消費はテレビ画面ではなく、スナップチャットのようなSNSをベースとしたものになる。若い世代はテレビに関心を持たず、ソーシャルを基盤としたプラットフォームでコンテンツ消費を行うようになる。

この分野ではフェイスブックもFacebook TVを立ち上げ、10億ドルをオリジナル動画の制作に投じると宣言しているが、勝負の行方がどうなるかは分からない。“ソーシャルTV”時代の勝者となるのは、従来のテレビ向けの動画とは全く違う、モバイルをベースとした動画エンターテインメントのプラットフォームを築き上げた企業だ。

自らがZ世代であることをアピールするMaxine Marcusが立ち上げたリサーチ企業、「Ambassadors Company」が15歳から18歳を対象に行った調査では、68%がライブビデオの視聴にモバイル端末を用いていた。「デジタルネイティブの第一世代であるZ世代にとっては、モバイルのコンテンツが人生の全てだ」とMarcusは述べている。

SNS上のコンテンツは受け身で消費するものではなく、ユーザーらが相互に影響を与えつつ拡散していく。動画や音楽、テキストメッセージが入り混じって広まるなかで、若いオーディエンスを魅了し、バイラルのパワーを高めたものが勝者となる。

NBCUはこれまで数々の優れたコンテンツを世に送り出してきた。一方で、スナップチャットはデジタルネイティブ世代に特化した知見を豊富に蓄えている。この両社の組み合わせにより、革新的なモバイルコンテンツが生み出される可能性がある。今後の動向に大いに注目したい。

編集=上田裕資

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