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Astrid Stawiarz / gettyimages

米テキサスのウォッカ王として知られる、バート・ビバリッジ(Bert Beveridge)は55歳。友人たちからは“ティト(Tito)”と呼ばれる彼は、自慢のハンドメイドのウォッカに自身のニックネームを冠した。

ティトが作るウォッカは彼に巨万の富をもたらした。酒造業界のリサーチ機関、Beverage Marketing Corporationのデータでは、オースティン本拠の「Tito」は昨年、推定4500万本のウォッカを販売。今年の販売数は5800万本に達する見込みだ。

2016年の販売数をもとにした試算でTitoの企業価値は25億ドル(約2800億円)と算定され、事業の全支配権を持つビバリッジは今年、フォーブスの米国長者番付「フォーブス400」に初めてライクインを果たした。

ビバリッジは紆余曲折を経て酒造業界に飛び込んだ。サンアントニオ生まれの彼は子供時代からポロ(馬に乗って行う球技)に親しみ、馬の調教師になりたいと思っていた。しかし、テキサス大学に入学したビバリッジは地質学と地球物理学を専攻した。

卒業後、石油やガスを採掘するエネルギー企業に職を得た彼は、ベネズエラやコロンビアを旅して回った。1990年代初頭のある年のクリスマスに、ビバリッジは友達へのギフトとしてハンドメイドのウォッカをつくった。

一時期は不動産取引で大金を得たビバリッジは土地バブルが去った後、人生の方向を見失ったと感じていた。夜中にテレビを観ていると、流れてきた言葉が心に突き刺さった。「人生で大切なのは、自分が愛するものと、自分が得意とすること。その2つが出くわす交差点を見つけることだ」

ウォッカをビジネスにするアイデアが浮かんだのはその時だった。ビバリッジは自分の醸造所を立ち上げることを思い立った。しかし、テキサス州の当局は彼に許可を与えなかった。彼は州法をくまなく調べあげ、法の抜け穴を探り当てた。その後、ビバリッジは免許の取得に成功した。

ほとんど金がなかったので、19枚のクレジットカードで9万ドルを借金して事業を開始した。完成品のウォッカを生み出すまで、寝ずに働いた。

2001年に転機が訪れた。サンフランシスコで開催された世界スピリット大会にビバリッジは自慢のウォッカを出品し、世界から集まった72種類のウォッカを抑えて優勝した。その年に初めて彼は事業を黒字化させた。

10月17日、フォーブスが発表した「フォーブス400」に、ビバリッジは米国で324番目に裕福な人物として掲載された。

編集=上田裕資

 

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