では、一時的なけん怠期と、転職活動を始めるべき兆候である慢性的な停滞期はどう見分けたら良いのだろうか? 憂うつな気持ちが次の仕事を探すべきかもしれないサインとなる例を、いくつか紹介しよう。
気持ちが離れている
以前はわくわくしていた業務にやる気がわかず、かつてはさっと済ませていた仕事も面倒に感じる。経費報告書を書かなければいけないとき、デスクに火を放ちたくなるような気持ちは、以前から持っていただろうか? 前は金曜日のハッピーアワーを楽しんでいたのではなかったか?
あれ、きょうはもう月曜日? ついこの間、水曜日だったのに? 仕事から気持ちが完全に離れてしまっているのであれば、現在のポジションで学ぶことがなくなった証であり、脳が「飽きた!!」と叫んでいるのであれば、新たな挑戦を考える時だ。
同じ日を永遠に繰り返しているように感じる
私立探偵があなたの生活を調査するならば、そのあまりの単調さに、なんて簡単な仕事なのだと思うことだろう。8時36分までにデスクに到着し、12時15分に昼食を食べる。5時27分に帰り支度をするまで行う業務は昨日と同じ内容で、明日もまた同じことの繰り返しだ。
日々の繰り返しや秩序だった生活が好きな人もいる一方で、単調すぎる日々は壁を登っているかのように感じる人もいる。毎日が前日を映す鏡のようで、じっと立っている間にカレンダーのページが飛ぶように過ぎ去っていく感じがしたら、神経をすり減らすその感覚を無視してはいけない。あなたの心は、単調な生活に抵抗を示している。
以前は何ともなかったことが気になる
他人と仕事をするには、異なるコミュニケーションスタイルを受け入れ、一部の物事に妥協することが必要だ(たとえば、1日100回もせき払いをする同僚のことなど)。以前は気にしていなかったささいな事に耐えられなくなったら、それは今の仕事を嫌い始めたということ。
細かいことばかり気にする自分は器の小さい人間に思えるかもしれないが、それはあなたが悪い人間だということではない。今の仕事が自分に合っていないことに無意識に気づき、脳が親切にもこの新しい現実を数々の証拠で示して転職の決断を促そうとしているのだ。