そのうち10名は自力で財を成し、4名は遺産相続でこのポジションを得た。最年少は3年連続で、スナップチャット創業者のエヴァン・シュピーゲルだった。シュピーゲルは現在27歳だ。
40歳未満の富豪たちの28%は大学をドロップアウトした経歴を持つが、この割合はフォーブス400全体では11%に留まっている。フェイスブックを創設したマーク・ザッカーバーグとダスティン・モスコビッツらはともに現在33歳で、ハーバード大学を中退している。
この中で最も富裕な人物はマーク・ザッカーバーグで資産額は710億ドル(約8兆円)だ。ザッカーバーグ家には2017年の8月に二人目の娘のオーガストが生まれた。最初の娘のマックスが2015年12月に誕生した際、ザッカーバーグは自身が保有するフェイスブック株の99%を、妻と設立したチャリティ財団「Chan Zuckerberg Initiative」に寄付すると宣言した。
ザッカーバーグに次いで裕福な40歳未満は、フェイスブックを共同創業したダスティン・モスコビッツで、資産額は136億ドル(約1.5兆円)と算定された。彼は2008年に同社を離れ、自身のスタートアップ「Asana」を立ち上げた。
40歳未満で今年初めて「フォーブス400」に加わった唯一の人物が、ヘルスケア系のスタートアップ「Outcome Health」を率いるRishi Shahだ。同社はタブレットを通じた医療サービスを展開し、今年5月に企業価値50億ドル(約5600億円)で6億ドルを調達。これによりShahは巨額の資産を保有することになった。
しかし、Outcome Healthのサービスの信頼性に関しては疑念も高まっている。フォーブスは10月に入り、薬品メーカー数社が同社のテスト結果に不満を示し、ファイザーが広告キャンペーンに投じた400万ドルの返金を受けた件を報道している。Outcome側は「多くの顧客らは我が社のサービスに満足している」と主張している。
最年少の富豪、エヴァン・シュピーゲルにとって今年は乱気流に巻き込まれた年になった。今年3月にスナップは上場を果たし、シュピーゲルとボビー・マーフィー(29歳)の資産額は上場初日に54億ドルにまで上昇した。しかし、9月後半の時点でスナップの株価は上場時から40%の下落となった。シュピーゲルは今夏、元ビクトリアシークレットのモデルのミランダ・カーと結婚した。
40歳未満で遺産相続によって最も裕福な人物になったのが、ウォルマートの相続人のルーカス・ウォルトンだ。彼はウォルマート創業者のサム・ウォルトンの孫で、彼の父であるジョン・ウォルトン(2005年没)の資産を受け継いだ。
下記に40歳未満で「フォーブス400」入りを果たした14名の名前と資産額を掲載する。
・マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック)/33歳/710億ドル
・ダスティン・モスコビッツ(Asana)/33歳/136億ドル
・ルーカス・ウォルトン/31歳/132億ドル
・スコット・ダンカン/35歳/55億ドル
・アンドレス・サント・ドミンゴ/39歳/48億ドル
・ネイサン・ブレチャージク(エアビーアンドビー)/36歳/38億ドル
・ブライアン・チェスキー(エアビーアンドビー)/36歳/38億ドル
・ジョー・ゲビア(エアビーアンドビー)/34歳/38億ドル
・Rishi Shah(Outcome Health)/31歳/36億ドル
・ロバート・ペラ(Ubiquiti Networks)/39歳/32億ドル
・ボビー・マーフィー(スナップチャット)/29歳/31億ドル
・エヴァン・シュピーゲル(スナップチャット)/27歳/31億ドル
・ショーン・パーカー/37歳/26億ドル
・フリオ・マリオ・サント・ドミンゴ 3世/32歳/24億ドル
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