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消費経済:小売業とそれを改革する人々について執筆

レント・ザ・ランウェイCEO、ジェニファー・ハイマン(Noam Galai / gettyimages.com)

月額費用を払えば、洋服が借り放題になるサービス「レント・ザ・ランウェイ(Rent The Runway、以下RTR)」の業績が急拡大している。同社CEOのジェニファー・ハイマンは「女性たちの自宅のクローゼットをクラウド化する」という理念を掲げ、2016年には売上1億ドルを突破した。

売上の大半を占めるのは月額139ドルの借り放題コースだ。利用者の平均年齢は33歳で、世帯収入が10万ドル以上の人々が多くを占める。RTRは10月16日、これまでより安い月額料金の89ドルコースを新設した。このコースで顧客らはトリー・バーチやダイアン フォン ファステンバーグ、ミリーやオープニングセレモニー等のブランドをレンタルできる。

新コースの名称は「RTR Update」で、米国の中西部の20代前半の女性をターゲットとする。ハイマンは世帯収入が年間7万5000ドル以上の顧客らの利用を想定しているという。RTRはZaraやH&Mを競合と見据え、ファストファッションに月額89ドル程度を費やす顧客らを奪い取ろうとしている。

RTRはある意味で、倉庫業のような会社だとハイマンは言う。同社の倉庫は米国最大のドライクリーニング工場でもある。RTRは2018年に2つ目の流通センターを開設予定だ。

同社は現在5ヶ所の実店舗も運営しており、顧客らは店で服を試着し、そのまま外出することもできる。ハイマンは今後、郊外にも店舗を拡大していく予定だという。

数百万人の会員を抱え、レンタルドレス界のアマゾンと呼ばれるRTRには、ニーマン・マーカスやアマゾンが買収交渉を行っているとの噂もあるがハイマンはこれを否定した。「彼らが買おうとしても、高すぎて手が出せないはずだ」とハイマンは笑った。

RTRはこれまで1億9000万ドル(232億円)の資金を調達した。2016年のシリーズEでは6000万ドルを調達し、女性が主導する企業としては過去最大規模の調達額として話題になった。ハイマンと共同創業者のジェニファー・フレイスらはそれぞれ、同社の13%の株式を保有している。

編集=上田裕資

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