10月16日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のカンファレンスに登壇したハフィントンによると、ソフトバンクはウーバーの株式の14%から20%を取得する予定だという。ウーバーの企業価値は現在700億ドル(約7.8兆円)に達している。ソフトバンクの出資に関しては、既存の株主からの株の買い取りと直接投資の2方向で進むとの見方があがっていた。
ハフィントンは株の取得単価については述べていないが、フォーブスの関係筋への取材では、株の譲渡にあたっての企業価値は500億ドルがベースになるとの説があがった。
ウーバーの取締役会は先日、組織改編に合意し、これがソフトバンクの出資への道を開いた。今回の出資が成立すれば、元CEOのトラビス・カラニックなどの初期からの株主の議決権は、「1株につき1票」のポリシーにより低下する。取締役会はさらに6名のメンバーを追加する決定を下し、役員会メンバーは最大17名になる可能性もある。
また、今回のディールには今後2年以内の株式公開に向けての条項も盛り込まれているとの報道もある。出資にはDragoneer Groupも参加するとの見方もあるが、ソフトバンクとDragoneerはコメントを避けた。
ソフトバンクはウーバーの東南アジアにおける競合の「Grab」や、ブラジルの配車サービス「99」にも出資を行っている。ただし、競合への出資は今回のディールの妨げにはならないとハフィントンは述べた。
「これは結婚ではないのです。ビジネスなのです」とハフィントンは話した。