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2017.10.19

住宅のかかりつけ医、「ホームインスペクター」選びの3つのコツ

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2. コミュニケーション能力はあるか?

どんなに高度な診断も、あなたがその結果を理解できないのでは意味がない。何らかの問題が指摘された場合、それはどの程度のものか、なぜ問題なのか、どう対処すればいいのかなどについて、極力専門用語を使わずにわかりやすく説明できるというのはインスペクターの重要なスキルのひとつと言える。

診断後に報告書を渡されるだけでは多くの場合理解不十分に陥る可能性が高いため、現場への同行を促すようなインスペクターが望ましい。

3. 癒着はないか?

診断に第三者性はあるか。例えば、リフォーム会社が自ら行うホームインスペクションは、その後にリフォームの仕事を取りたいといったバイアスが働きがちになる点を理解しよう。とりわけ無料で行われるインスペクションは、なぜ無料なのかを考えたい。不動産会社からインスペクターを紹介された場合、そこに癒着はないか注意しよう。裏で診断士から不動産会社へ紹介料などのリベートがわたっているケースも。大切なのは、取引に利害関係のないホームインスペクターを自分で選ぶことだ。

住宅所有者も今後は日頃から「所有建物の点検・メンテナンス」について留意したい。いつかその物件を売る際には、買主がインスペクションを入れる可能性が高いことを前提としておこう。

文=長嶋 修

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