ウォズニアックのアップル創業に学ぶ 「何かを始める」際に必要なこと

Photo by Albert L. Ortega/Getty Images


立ち上げを継続的な学びのプロセスと見る

最高の発起人は学ぶことをやめず、周りの世界に対する深い好奇心を持っている。ウォズニアックは、何かを始める際の好奇心の重要性について次のように説明する。

教育には、多くの事実を学ぶ『知性』と、考え方を学ぶ『創造性』がある。私たちは想像力と好奇心を持って生まれ、世界を探索してその仕組みを理解し、新たなものを作り出すよう生まれてきた。それが私たちの本質だが、子どもの頃から周りにそれを否定されることが多く、創造性が大きく損なわれてしまう。

ウォズニアックはさらに、人に質問をすることの大切さについて語る。本からただ知識を得るよりも、自分自身で学びを深めた方がずっと良い。最高の教育とは、何かのやり方を自分で発見することだ。

没頭できることに情熱を注ぐ

どんなことであっても、自分が始めようとしているものを信じること。ウォズニアックにとっての情熱は、コンピューターと教育だ。

「自分がコンピューターの仕事ができると思っていなかったが、ただコンピューターが好きだった。大学では、受講さえ許されていない授業のため、キャンパス内の書店に置いてあるコンピューターマニュアルを全て購入した。週末にはそれを隅から隅まで読んで全ての質問に答えたものだ」

「こうして、授業が始まったときには本を半分読み終わっている状態だった。なぜかって? 本当に好きなものは、我慢はできないからだ」

自分のすることに喜びを見出す

最後に、ウォズニアックは次のように述べている。

「幸せは一番大切なもので、笑顔は創造性の鍵だ。私は今まで幸せな生活を送ってきた。友達といたずらをしたり冗談を言い合ったり、笑ったりすることで、日々を軽やかな気持ちで過ごしてこれた」

アップルのような企業を作ることはできなくとも、影響力や意義のある何かを始める能力は誰もが持っている。他者と関わりを持ち、アイデア発展のプロセスに他者を巻き込んで、好奇心と情熱を持って、楽しむことを忘れないようにしよう。

編集=遠藤宗生

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