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「バンガロー」と呼ばれるカンファレンスルーム。リビングのようなセッティングで、人の出入りも容易。壁面をガラス張りにすることで「会話が見える」デザインに。


社員のヘルス&ウェルネスも重視

ヘルス&ウェルネスのプライオリティも高い。ヨガ、ピラティス、睡眠、ストレスマネジメントなどのクラスを提供している。食の選択肢がまた豊富だ。スナック類やコーヒー、ジュースを置いたマイクロキッチンは7つ。

無理にヘルシーな食品を押し付けようとはしないが、そのかわり陳列のしかたが工夫されている。「冷蔵庫を開けると、カロリーの高いソーダ類は一番下の棚に。水やお茶などは、取りやすい高さの棚に置いてあります」(ゴーマン氏)

9階にあるメインの食堂はフルサービスのレストランだ。月曜から金曜まで朝食、昼食、夕食を提供、ビーガン、ベジタリアンにも応じる。スペースは多目的に利用され、ミーティングやイベントの会場にも。タウンスクエアと呼ばれるオールハンズミーティング(全社員会議)は、ここで行われるという。


9階レストラン。隔週金曜日には「タウンスクエア」と呼ばれるミーティングを開催。食事の時間以外はここで仕事をする社員も。

地域コミュニティとの触れ合いが新商品開発につながる

ここまで、オフィスに街を取り込む工夫を紹介したが、逆のベクトルもある。オフィスのあるサンフランシスコのサウス・オブ・マーケット(SoMA)は、古びた街並みとテック企業が混在するエリア。

当地のコミュニティに貢献しようと、定期的に社員を街に送りこむのもスクエアの習わしなのである。隔週金曜日は前述のレストランを敢えてクローズする。社員が街にランチに出てコミュニティに混ざり、さらに新しいアイデアを得てもらいたいという思いからだ。

以前は、毎週金曜日に11時半から12時まで街頭でゴミ拾いをしていたことも。現在、会社全体としてさらに街に貢献していくために、多様でフレキシブルなボランティア・プログラムの準備に取り組んでいる。また5〜10人の小さなグループに分かれ、地元のお店やフードトラック、バーなどを巡るプログラムもあるとのこと。

「スクエアはコミュニティのセラー(小売店)をサポートしていますし、コミュニティのためのツールを作り、経済を強化するという使命にインスパイアされている企業です。ですから街に出ることに何の抵抗もありませんし、街でこそ触れるもの、見えるものがあるのです。スクエア製品が使われている様子を見たければ、すぐそこの角にあるコーヒーショップに行き、オーナーと話せばいい。社員たちは情熱を持ってやっていますよ」(ゴーマン氏)


社内にあるデリカテッセンバー「Wise Sons」もサンフランシスコの人気店。

スクエアのビジネスは、ローカルのスモールビジネスに寄り添うもの。社内外で彼らと接点を増やし、生活者の肌感覚を養うことが新製品開発につながるというわけ。それはリアルの街とオフィスのコラボレーションのようでもある。

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text by Yusuke Higashi photo by Hirotaka Hashimoto

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