フォーブスは10月10日、全500社からなる「最高の雇用主」ランキングを初めて発表した。第1回目となる今回、1位となったのは米グーグルの親会社、アルファベットだった。およそ7万2000人の従業員が、「企業イメージ」「労働条件」「多様性」などを高評価の理由として挙げている。
また、アルファベットと2位のマイクロソフト、3位の日本取引所グループはいずれも、「働く人たちにとって魅力的な企業」であることが、高評価の大きな要因とされる。
国別にみると、ランキングに入ったのは米国企業が最も多く(157社)、トップ10のうち6社を同国企業が占めた。また、リスト入りした企業には、日本取引所グループをはじめ、投資やその関連サービスに関わりのある企業が目立った。同社を含め、合計22社に上っている。ただ、業種別で最多を占めたのは銀行(地方銀行)で、米国のノーザン・トラスト(12位)、タイのカシコン銀行(16位)、フィリピンのBDOユニバンク(23位)などが名を連ねた。
「グローバル2000」企業から選出
ランキングの作成にあたり、フォーブスは調査会社スタティスタ(Statista)の協力を得て、各国で働く3万6000以上の人たちから意見を聞いた。自分が勤務する企業を評価してもらったほか、「自社で働くことを友人や家族に勧めるか」「現在の勤務先以外で高く評価している企業はどこか」などの質問に答えてもらい、結果を分析した。
また、このリストはフォーブスが今年5月に公開した2017年版「世界の有力企業2000社ランキング(グローバル2000)」に基づきまとめたものとなっている。「グローバル2000」は世界58か国の公開企業からなり、各社の売上高の合計は、35兆3000億ドルに上る。
以下、世界の「最高の雇用主ランキング」上位20社を紹介する。
1位: アルファベット/ コンピューター・関連サービス/ 米国
2位: マイクロソフト/ ソフトウェア・プログラミング/ 米国
3位: 日本取引所グループ/ 投資関連サービス/ 日本
4位: アップル/ コンピューター・ハードウェア/ 米国
5位: ノーブル・エナジー/ 石油・ガス/ 米国
6位: ダイムラー/ 自動車・トラック製造/ ドイツ
7位: ウィリアムズ/ 石油・ガス/ 米国
8位: IBM/ コンピューター・関連サービス/ 米国
9位: インベストール/ 投資サービス/ スウェーデン
10位: LGエレクトロニクス/ 家庭用電化製品/ 韓国
11位: ペンテェア/ 機械・機器関連製品/ 英国
12位: ノーザン・トラスト/ 地方銀行/米国
13位: シーメンス/ コングロマリット/ ドイツ
14位: セルジーン/バイオ医薬品/米国
15位: フォルクスワーゲン・グループ/自動車メーカー/ ドイツ
16位: カシコン銀行/ 地方銀行/ タイ
17位: シスコシステムズ/ 通信機器/米国
18位: アヤラ・コーポレーション/ コングロマリット/ フィリピン
19位: エネル/ 電力/ イタリア
20位: ルクソティカ・グループ/ 眼鏡・サングラス/ イタリア