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消費経済:小売業とそれを改革する人々について執筆

Photographee.eu / shutterstock.com

消費者にとって、家具を買うという行為にはいくつかのハードルがある。まず、安い買い物ではない。そして実際に入手できるものは限られている。

「世界中のデザインや生地にアクセスできるインテリアデザイナーを雇えば話は別ですが、実現するにはお金も時間も労力もかかります。この仕組みを変えたいと思いました」

そう語るのは、インテリア業界で長いキャリアを誇るクリスティアーヌ・ルミューだ。ルミューはパーソンズ美術大学卒業直後の2000年にインテリアブランド「Dwell Studio」を創業し、2013年に同ブランドを家具・インテリアのEC大手Wayfairに売却。昨年1月まで3年近くWayfairのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務めたのち、今年9月下旬に新たな家具・インテリアのD2C(Direct-to-Consumer=自社で企画・製造した商品を消費者に直接販売するビジネスモデル)スタートアップ「The Inside」を立ち上げた。

The Insideが扱うのは、色鮮やかな布を使ったオーダーメイド家具とインテリアグッズだ。ルミューによれば同社は、世界に3台しかない天然繊維に高品質プリントができるデジタルプリンターと3Dモデリング技術を使い、在庫を持たないオンデマンド生産を行っている。シカゴ郊外の工場から米国内の購入者の家に届くまでの期間は6〜14日。配送にはUPSを使う。

オーダーメイドで“インスタ映え”する家具の平均価格は300ドル。ベンチやオットマンは219ドルから、クイーンサイズベッド用のヘッドボードは499ドルから揃う。クレア・ヴィヴィエやピーター・ソムといった人気デザイナーとのコラボレーション商品もある。

「初めて価格と質を切り離すことが可能になりました。ランウェイと消費者を直接つなぐ私たちのやり方は、業界に衝撃を与えるはずです」とルミューは話す。


クリスティアーヌ・ルミュー (Photo by Andrew H. Walker/Getty Images for Lifetime)

The Insideは今年5月、数々のECスタートアップを成長させてきた投資家のカースティン・グリーンが率いるフォアランナー・ベンチャーズから150万ドル(約1.7億円)のシード資金を調達した。ルミューはグリーンの支えなしには起業できなかったと振り返る。

「彼女が起業精神を後押ししてくれたおかげで、もう一度自分の会社を立ち上げる決心がつきました。5月に出資を受け、9月にローンチすることができましたが、彼女の助けがなければアイデアを形にするのにあと1年はかかっていたでしょう。彼女は投資するだけでなく、冒険の一部になってくれる存在です」

編集=海田恭子

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