1. 容量無制限のストレージ
筆者はかねてより、Pixelユーザー向けに写真やビデオ以外にも無料ストレージを提供するべきだと主張してきたが、残念ながら今回の発表では実現しなかった。しかし、アップルのiCloudが5GB以上は有料なのに対して、ストレージ容量を気にせず写真とビデオを撮影できるのは便利だ。不要な写真はいずれ削除する必要があるが、当分の間は手間が省けるのもありがたい。
2. グーグルアシスタント
リアルタイム翻訳や、カメラで捉えた物体を認識して関連情報を表示する機能は、非常に便利であることは間違いない。新型Pixelでは、端末を握るとグーグルアシスタントが起動する。発表会のデモでは、ユーザーが車に乗り込んでアシスタントに質問すると、最適なルートを教えてくれたり、ポッドキャストを最後に聞いたところから再生したり、未読メッセージを教えてくれるといった、日々の生活で役に立つアシスタントの使い方が紹介された。
3. 価格
iPhone Xよりも150ドルも安い。
4. グーグルレンズ(Google Lens)
グーグルレンズは、カメラを犬に向ければ犬種を教えてくれる。また、観光情報からグルメ情報まで、あらゆるものに関する情報を表示してくれる。
5. Pixel Budsのリアルタイム翻訳
グーグルの新型イヤホン「Pixel Buds」は、グーグルアシスタントと組み合わせることで非常に便利な機能を提供してくれる。イヤホンに話しかければリアルタイムで言語を翻訳してくれる。
Pixel Budsは海外旅行中に非常に活躍が期待される。Pixel Budsさえあれば、スマホを取り出さなくても意思疎通を図ることができる。
懸念される事柄:
グーグルアシスタントの精度を高めるためには、AIがユーザーのことをより深く理解する必要があり、あらゆる情報にAIをアクセスさせなければならない。グーグルはユーザーに関するプロフィールを作成し、特定のユーザーをターゲットにした広告を配信するのに用いる。
そこで気になるのが、プライバシーの問題だ。シリコンバレーのテック企業の多くは、製品を無料で提供する代わりにユーザーのログを取得し、活用することで収益を得ている。ユーザーは、これらの企業の製品を使うことで近未来的なライフスタイルを手に入れることができるが、プライバシーに関してはよく注意する必要がある。
Pixelについてもう一つ懸念されるのが、在庫の問題だ。PixelやNexusファンであれば気にならないだろうが、先行予約をしても製品が届くまでにかなり長い時間を要する可能性が指摘されている。(編集部注:10月10日現在、日本は「Pixel 2」シリーズの販売対象地域に含まれていない)