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J. Lekavicius / shutterstock.com

中国の電気自動車メーカー最大手のBYDは10月6日、米カリフォルニア州ランカスターに新設した工場で、電動(EV)バスの生産台数を今後、年間1500台に増やす計画を発表した。

BYDは中国で最も成功したEV自動車メーカーであり、母国での成功を米国でも再現しようとしている。カリフォルニア州では元テスラ社員のライアン・ポップルらが率いる「プロテラ」が年間400台の電動バス「Catalyst」を製造しようとしているが、BYDはこれに戦いを挑む形だ。

BYDはまず同社の電動バスを米国で普及させ、その後はゴミ収集車やフォークリフトや一般車両にまで手を広げていきたい考えだ。中国の巨大なEV車マーケットの覇者として知られるBYDは「世界最大のEVメーカー」であると自負している。

BYDの創業者でビリオネアのWang Chuanfuは、ランカスターの工場開設の記念式典で次のように述べた。「年間1500台の電動バスを生産することにより、数百名の現地雇用を創出する。EVバスは環境に優しいだけでなく、ビジネス面のメリットも大きいことを打ち出していきたい」

BYDにはバークシャー・ハサウェイが長年出資を行っており、同社の株式の8%を保有している。セレモニーには米国議会で下院多数党院内総務(House Majority Leader)を務める共和党議員のケビン・マッカーシーのほか、元軍人で下院議員のスティーブ・ナイトや民主党議員のナネット・バラガン、元ロサンゼルス市長で民主党員のアントニオ ・ビラレイゴウサもつめかけ、米国の政界から超党派的なサポートを受けていることが明らかになった。

中国の深センに本拠を置くBYDは、これまで約800名の雇用をカリフォルニア州で創出しており、今後はさらに事業を拡大させる意気込みだ。香港証券取引所に上場するBYDの株価はここ1年で約60%の上昇となっている。

ロサンゼルス交通局(LA Metro)は現在2000台以上のバスの全てを、2030年までに電動バスに置き換える計画を示しており、この分野の競争は高まっている。米国のEVバス製造分野では前述のプロテラに加え、北米最大のバスメーカーであるNew Flyerらがいる。

EVバスの普及にあたっての課題は価格の高さだ。数年前は1台あたりの価格が100万ドルだったが、現在は70万ドル程度までに下落している。しかし、ディーゼルバスの価格は40万ドル程度であり、EVバスが依然として高価である状態が続いている。

しかし、EVバスメーカーらはメンテナンスコストや燃料費の安さを打ち出し、電動バスをさらに普及させていきたい考えだ。

編集=上田裕資

 

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