だが、先延ばしを願い出たり、完全に辞退したりしてしまえば、チャンスをつかんだことでなり得ただろう自分にならなかったことを、先々後悔することになるはずだ。
キャリアアップに伴って増える痛みは、耐える価値があるものだ。そのことを忘れない限り、あなたは優雅に、そして自信をもって、新たなポストに対応していくことができるだろう。新しい環境に立ち向かうときに、忘れずにおきたいのは次の4つのことだ。
1. うわずった声で話さない
新しい役職に必要となる「言葉」を覚えること。専門用語や仲間うちでしか分からない冗談なども、全て分かるようになることだ。頭字語も理解しておこう。その場で使われる言葉を全て流ちょうに操れるようになるまで、あなたは「新人」扱いされることになる。また、組織図に記されている人たちの名前と顔が一致するようにしておこう。
2. 落ち着かないのは今だけと言い聞かせる
一晩で大きな変化が起こることはない。だが、移行期が永遠に続くこともない。与えられたより大きな役割にふさわしい人になれるはずだ。新しいチームとの付き合い方も分かるようになる。あなたは新しい自分に成長するのだ。きっと後になって振り返り、自分自身の変化に驚くだろう。
3. 経験者の話を聞く
孤独を感じるかもしれない。だが、決してそう感じる必要はない。気になることや、やる気を感じることについて、話せる人を見つけることだ。恥ずべきことではないのだから、恥ずかしがることはない。悪戦苦闘している時にはそう思えないかもしれないが、祝うべきことなのだ。
4. 下を向かない
自分の存在感が増すことは、扱いにくい状況かもしれない。だが、その増した自分の存在感や、自分の言葉の重みを誇りに思うべきだ。真っすぐ前を向いて立とう。自分の成長を自分のものとして認めるのだ。あなたの昇進をよく思わない人がいたとすれば、その人に頭を下げる必要はない。